タクシーでイスタンブール空港へ
さて、新年早々倦怠感、関節の痛み、高熱。どう考えてもインフルの症状だが、この日はイスタンブールからトルコ第3の都市・イズミル(İzmir)へのフライトを予約している。地下鉄を乗り継ぐにはあまりにもしんどいので、宿のオーナーにタクシーを呼んでもらうことにした。
一応宿のオーナーに「ぼったくられない?」と聞いたところ、「その時はオレに電話しろ!」と心強い言葉を頂いた。まあ、今のSIMだと通話できないんだけど。
10分ほどしてやってきたタクシーに乗車。今回のタクシー運転手に限らず、海外の人って常に誰かと通話している気がするのは気のせいだろうか。通話したがりなのか?
市街地を5分ぐらい走った後、高速に突入。市街地ですら70㎞制限の道を90㎞で飛ばしていたのだが、制限速度がないのか高速に入ったら130㎞で飛ばしていた。そもそも市街地で70㎞制限って何。
イスタンブール空港
そんな訳で30分で到着してしまった。早すぎる(地下鉄だと1時間半)。料金も市街地から空港までは40㎞離れているにも関わらず、600TL≒3,000円弱と良心的。
空港施設に入る前に手荷物検査があった。日本では施設に入り、搭乗券を入手するまでは手荷物検査はされないので違和感がある。
それにしても綺麗な空港だ。
検査を終え、国内線の出発案内を確認。乗るのは11:45発、TK2322便のイズミル行き。チェックインの機械で苦戦していると、ターキッシュの職員の方が助けてくれた。ありがとう。
その後手荷物預け入れのため列に並んでいると、日本の能登半島で地震があったとのニュースが。元日からとんでもないな。
手荷物を預けた後は保安検査で再び手荷物検査。一々ベルト着脱するの面倒だから1回で済ませてほしいが、やはり海外ではセキュリティチェックを厳重にする必要があるのだろうか。
保安検査を抜けた後、最終搭乗のアナウンスがされていたので、クッソしんどい中搭乗ゲートへ走り、ギリギリで連絡バスに乗り込んだ。
イスタンブール/IST→イズミル/ADB
初めてのターキッシュエアラインズに搭乗。3×3のシート配置だった。
イスタンブールからイズミルまでは1時間弱のフライト。上空から見ると改めて思うが、デカい。
フライト時間が短いので、何もサービスはないかと思っていたが、軽食でケバブサンドと飲み物が出てきた。体調が終わっている中、何とか食べ切った。
そしてあっという間にエーゲ海沿岸の大都市・イズミルへ着陸。赤茶色の屋根を持つ建物が延々と続く街並みが印象的だ。
空港からイズバン(İzban)でイズミル市内へ
アドナン・メンデレス国際空港は空港施設も小さくコンパクトな空港。空港の制限エリアを出た後はこの案内サインに沿っていけば迷うことなく目的の場所へ行けるはずだ。
今回は市街地までイズバン(İzban)と呼ばれる近郊電車を使ってみた。案内サインの“Metro-İzban”に向かって歩き、エスカレーターを2回上り下りし、空港駅へ。
駅に着いたら券売機でチケットを買う…のだが、現金のみしか使えない。生憎、現金を持ち合わせていなかったので、どうしたものかと困り果てていたところ、駅員が「タダでいいぞ」と改札を通してくれた。本当に良いのか???(2人いた駅員の内、「タダでいい」と言われ困惑していた自分を見て何故か爆笑していた)
ただ、改札外にATMらしき機械があったはずなので、クレカのキャッシングを使えば現金を錬成できていたかもしれない。申し訳ないことをした。
空港からイズミルの中心部、アルサンジャック(Alsancak)駅まではちょうど10駅。しかし、自分は国鉄のバスマーネ(Basmane)駅の近くに宿を取っていたので、1駅手前のヒラル(Hilal)駅で降りることに。
本数は10~15分に1本あるので申し分ない。流石は人口450万人を抱えるトルコ第3の都市だ。
また、時刻表が公式ホームページから確認できるのもポイント高い。“Izban Timetable”と調べると出てくるので、空港→イズミル市内へ移動する際はぜひ参考にすると良いだろう。
イズバンの電車は全て各駅停車。駅に着く度に見える屋根も、飛行機から見た赤茶色そのもの。どこか山陰の石州瓦を想起させる色だ。
空港からヒラル駅までは20分ほどで到着。この駅はメトロにも乗り換えられ、バスマーネ駅へも行けるのだが、先も述べた通り現金を持ち合わせていないので、インフルの中2㎞程歩くことに。
フラフラになりながらヒラル駅から大通りに出た。大通りまでの道はTCDDの現役線路を跨ぎ、軍事関係施設?の脇を通ることになる。撮影禁止の看板が立てられていたので写真は撮らず。
途中、踏切の音も鳴らずに列車が来たので死ぬかと思った。てっきり廃線かと…
あとはひたすら西に歩き、ホテルへ到着。
この時15時。本当はイズミルのグルメを食べつくす予定だったのだが、食欲も体力も残っていないので倒れるように寝た。
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