りーつです。
今回は24年から25年にかけての年末年始でポルトガルに行ってきましたので、その旅行記です。転職活動などで色々長引いてしまったので今更感がありますが、振り返っていきましょう。
今回の航空券について
まず、日本からポルトガルにどうやって行くのか?という問題。ポルトガルへは、日本からの直行便はないので、どこかで必ず乗り継ぐ必要があります。一応、東アジアからの直行便は1本だけ(大韓航空KE921便、仁川発水・金・日就航)あるのですが、直行便は高い。乗り継ぐにしても中東かヨーロッパになりますが、そっち方面へ向かう年末年始の日本発着の航空券は特に高く、中々手が出ない…とそんな時に思いつくのが韓国発券。
韓国発着にすると、どのシーズンでも日本から出発するより遥かに安く渡航できる場合があります(韓国往復の飛行機代込みでも)。仕組みはよくわかりませんが。
今回、私は韓国↔︎ポルトガルの航空券を5月に発券し、日本円で11万円、さらに日本韓国の往復で4万円、計15万円の出費となりました(日本から乗り継ぎ1回で行ける便は、その時期でも30万円程…)。
関空/KIX→ソウル・金浦/GMP
2024年も年の瀬の12月26日(木)、仕事は午後休にしていつもの関西国際空港にやってきました。

実は、今回の旅行は父親と一緒。ふと実家に帰った時(前回のポーランド・チェコ旅行の出発前日)に「年末ポルトガル行く」と言った際、「それ俺も行っていいのか?」と言われたのが始まり。退職して時間も金も持て余しているのだろうか。
同じ航空券を取らせたところ、父親は24万円でした。
そんな父ですが、渡航歴は勤続30年表彰に伴う特別休暇で行った家族旅行でのインドネシア(バリ島)が最後で、これは私が小2の時。つまり、父にとっては実に16年ぶりの海外旅行になります。そして、ヨーロッパへは初めての渡航だとか。これは反応が楽しみ。


空港内でしばし時間を潰したのち、搭乗するのは大韓航空に買収されたアシアナ航空OZ1155便・ソウル(金浦)行き。同じスターアライアンスであるANAとのコードシェア便ですが、これもいずれ見られなくなるのでしょうか。
まずは大阪からソウルまで2時間のフライト。



着陸前のソウルの夜景。金浦は仁川よりも市街地にあるので、より都市中心部らしい景色が広がります。韓国も初めて(自分も乗り継ぎでしか使ったことないけど)の父親は「ソウルって、凄く都会なんだな」と漏らしていました。そらそうだ。

で、色々手続きして入国。時刻は既に22:40。翌日の便は仁川からなので、今日は仁川近くに宿をとりました。
空港鉄道A’REXへの連絡通路を歩いていると、何やら不穏なモニュメントが。

この他にも、トレインビジョンで竹島が韓国の正当な領土であることを主張する動画が流れていたりと、非常に香ばしい。日本もスカイライナーやラピートの中でやったらどうだね?(最悪)

駅構内の案内サインには日本語も併記されており、非常に親切。最近では日本でも案内サインや車内モニター、車内放送に中国語や韓国語が標準装備されていることがあり、それに目くじら立てて「別に英語だけでいいだろ」なんて意見もありますが、なんだかんだ異国の地で母国語を見ると安心するものなのだ。


で、翌日向かう第1ターミナルの2つ手前である雲西駅で下車。今日はここで宿泊。ホテルのレセプションの人が日本語で話しかけてきてびっくりした。やはりこの辺りは日本人が多いだろうから、その影響なのか。
ソウル・仁川/ICN→フランクフルト/FRA
そして翌日、仁川国際空港からヨーロッパへ向かいます。定刻は12:55ですが、13:10になるとの情報が。どちらにせよ、かなり余裕があるのでゆったりと準備できた。



仁川から乗るのは、ルフトハンザドイツ航空LH713便・フランクフルト行き。今回はドイツで乗り継いでポルトガルへ向かいます。

そして、この便は昨今では珍しくなったB4(Boeing 747-400)での運航。いわゆる「ジャンボジェット」と呼ばれるもので、かつては航空業界を席巻したものの、現在旅客機として用いられるのは現在このルフトハンザとごく一部の航空会社のみとなりました(貨物機では活躍中)。

そして離陸。フランクフルトまでは13時間50分の長旅になります。相変わらずヨーロッパは遠い…


離陸後1時間半ほどで機内食の時間。ルフトハンザということで、飲み物はやはりGerman Beerだろう。

出てきたのはこのBECK’Sというビールで、かなり美味しい。おかわりもできたので調子に乗ってお願いしてしまった。書いてある通り、ブレーメンの地ビールなのかな?

機内食は肉と米。辛味ソースが付いてきたのは韓国発着だからだろうか。
さて、機内食を食べてから睡眠…と行きたいところですが、今回は勝手が違います。普段は日本を夜に出て、乗り継ぎ地が深夜発着、そこから寝てれば欧州へ、という感じですが、今回は真昼間の13時発。しかもリスボン着は23時なので、時差順応の観点からもあまり寝ない方が良さげ。


そして日本時間1時頃に2度目の機内食。これはクリームパスタ…?
肝心の味は微妙。友人にルフトハンザ乗ると言ったら「飯が微妙だしすぐ遅れる、たまにストライキ付き」という話を聞いたので、そこまでがっかりしなかった。

日本時間2:30(現地時刻19:30)、しばらく海と空しか見えなかった機内モニターも、ようやくフランクフルトを捉える。このフライトモニターの画面、飛行機を後ろから水平にしか映さないので高高度を巡航中は何も見えないのだ。
フランクフルト/FRA→リスボン/LIS

到着後は長い長い連絡通路を歩き、入国審査へ。シェンゲン協定加盟国(今回の場合はポルトガル)へ渡航する途中で別の加盟国(同じくドイツ)を経由する場合は、最初の経由地で入国審査を受けることになります。
ここで英語がからっきし話せない父親、入国審査官の簡単な質問にも答えられず詰む…ものの、ちょうど私が隣のレーンで入国審査を受けていたので、「お前は隣のレーンの同行者か?」と伝えられたことで何とか乗り切ることに成功。うーん、先が思いやられる。
別に、私も日常会話がそつなくこなせるほどの英語力はないので、あまりキャリーはできない。

フランクフルトでの乗り継ぎ時間は2時間ちょっと。日本を出てから1日半、ユーラシア大陸の果てへ向かうLH1172便・リスボン行きに搭乗。22:50着なので日本との時差は9時間に広がり、日本時間での到着は7:50になります。徹夜です。

リスボン行きは3×3のエアバスA321neoでの運行。ドイツポルトガル間は地味に2000㎞離れているので、3時間15分かかる。欧州まで行けばすぐ!と思いきや、意外とそうでもないという…
リスボン・ボルテラ空港
日本を出てから実に31時間。視界にオレンジ色に輝く市街地が目に入ると、いよいよユーラシア大陸の西の果て、ポルトガルはリスボンに到着。


こうして地図で見ると、本当に長い距離を飛んできたなあとしみじみ。日本からは直線距離にして実に11,000㎞、既に達成感が凄いですが、旅はまだまだこれからです。

空港からホテルまでは地下鉄で移動。荷物を受け取り空港から出た頃には既に23時を過ぎていましたが、リスボン地下鉄の終電は0時過ぎまであるので助かりました。

リスボンの地下鉄はVermelha, Azul, Amarela, Verdeラインの4路線。空港に乗り入れるレッドラインから終点のSão Sebastião駅まで乗車し、ブルーラインに乗り換え。ホテルのあるPraça de Espanha駅で下車しました。
ブルーラインとグリーンラインがあるので、実質横浜市営地下鉄といっても差し支えない(?)。また、よく聞く「アズール」がポルトガル語で「青」という意味だということが知れ、点と点が線で繋がったような感覚を覚えました。
つづきます。
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