プラハ市電撮影記①(24.09)

2024年9月22日、ヨーロッパ滞在も最終日。早起き(7時・当社比)してこの旅一番の目当てと言っても過言ではないプラハ市電の撮影へ向かいます。

夜行列車が運休しなければ日程も圧縮されることなく丸一日撮影に充てられたのですが、まあ致し方なし。

ひとまず荷物が邪魔なので、プラハ本駅のロッカーに投げ込むことにします。

Tatra KT8D5R.N2P 9100

宿泊していたドミトリーのあるヴァーツラフ広場からプラハ本駅へは1㎞ちょっとなので歩いて向かうことに。近くの電停には早速角タトラが停車中でした。

美しいプラハの朝を堪能しながら駅に向かう。

駅前に着くと朝からKozel(チェコの国民的ビール)片手に気持ちよさようにしているプラハ市民がちらほら。日本でもよく見かける光景だ…

プラハ本駅の荷物預り所について

さて、当ブログはオタクがニチャニチャしている様子を垂れ流すだけではなく、しっかりと有益な情報も発信することもコンセプトにしているので、ここでプラハ本駅のどこで荷物を預けられるかご紹介。

プラハ本駅の2階コンコースの北側にはこのようなロッカールームがあったので、早速荷物を預け・・・ようとモニターを操作していたところ、途中で電話番号認証を求められてしまい、日本SIMを切っていたため断念。

で、向かったのが同じく2階南側にあるこちらの有人手荷物預かり所。

ここは6時から23時まで営業しており、値段は大きいサイズで4€(≒680円)、小さいもので2.5€(≒420円)。いずれも丸一日預けてこれなのでまあ安いのでは。

とりあえずここに預けて街に繰り出します。右側通行なのを忘れ、逆方向のトラムに乗って時間をロスしてしまったのは内緒で。

Náměstí Republiky(共和国広場)

別に本駅からトラムに乗るほどの距離ではなかったものの、1日券を買った手前できるだけ乗っておきたい。

Tatra KT8D5R.N2P 9092

ここは良い感じのカーブがあったので、しばらく色々撮影してみることに。事前にあまり調べていなかったが、この時間はしっかりと順光の模様。

Tatra T3R.P 8237+?

しかし、頻繁に逆側から一番写真に収めたい丸いフォルムのタトラT3がやってくる。まあ、こればかりは運なので仕方がない。

Škoda 15T3 ForCity Alfa Praha 9297

続いてやってきたのはシュコダ製の低床車。

Tatra T3R.P 8296+8396

縦構図でも、と思ったのですが、時間経過とともに街灯の影が市電と被るようになってしまったので、切り上げて次の撮影地に向かうことに。

Tatra KT8D5R.N2P 9080

最後に角タトラを撮影。カラーリングといい車体といい、本当に良い造形をしていますね。

Malostranská電停

ヴルタヴァ川に架かるマーネスーフ橋を渡ってすぐのこの電停近くで続いて撮影。ちなみに朝早くから来ると、橋の上から背景にプラハ城を絡めた写真も撮れます(以下2枚はこの前日に撮影)。

Tatra T3R.PLF 8297+?
Tatra T3R.PLF 8264

さて、プラハ市内にはその路線系統を問わず様々な車両が走っているのですが、とりわけ貴重な歴史ある車両を動態保存するのに使用されているのが23系統、別名「ノスタルジックライン」とも呼ばれる路線です。

そんな23系統はこのようなルートを辿り、この電停も通るのでやってきたという訳です。

Ringhoffer DSM 2172+1530 赤&黄のプラハ市旗を掲げて走る

と言ったそばから、明らかに今までとは毛色の違う車両がやってきました。

これはチェコスロヴァキアの国営企業・お馴染みČKDタトラの前身であるリングホッファー工場が製造していた車両で、製造年はなんと1929年。タトラT3がよく走ってくる路線だとは事前情報で掴んでいたのですが、こんな車両にも出会えるとはびっくり。まさに「レトロ」という言葉がぴったりなフォルムです。

Tatra T3SUCS 7290

山側を向いて撮影を続行。23系統は当電停の先で大きくカーブを描きながら坂を上り下りするという面白い線形をしています。

これはT3SUCSという車両形式で、Twitter等を見ているとどうやらタトラの中でもちょっと希少?な車両っぽいのですが、何がどう貴重なのかは素人なのでさっぱり。外観で分かりやすい部分は、幕が系統番号のみに対応していることでしょうか。欧州トラム事情は勉強しておきたいですね。

Tatra T3R.P 8517+8180

Tatra T3M 8042

単行運転のトラムが急坂を上り下りしている様子が愛おしい。このT3Mという形式は原形であるT3の足回り機器を更新(チョッパ制御)したものらしく、1971年製。行先や系統を方向幕やLEDではなく、板で表示しているのが分かりやすいポイントでもあったり。

Tatra T3 6102

先ほどの坂を上がり、プラハ城方面を望む。地味にこの車両はタトラT3の原型っぽい。

Chotkovy sady電停

今度は坂を上がり切ったところにある電停付近で撮影。

Škoda 15T4 ForCity Alfa Praha 9335

低床車も撮影しておく。ただ、こればかりになってしまったらなあ…プラハ市内線に低床車が増備されることは決定済みで、住民目線ではそりゃ喜ばしいことなんですが。

Tatra T3R.PLF 8292&Tatra KT8D5R.N2P 9095

電停に並んで停車する丸&角タトラ。この電停に23系統は通らない(坂を上がって直進すると電停がある一方、23系統は上がった直後左へ曲がっていく)のですが、それでもかなりの頻度でタトラカーが来るのは、プラハ市電ではまだまだ現役バリバリの主力車両だということの証左。

Tatra T3R.PLF 8263

丸タトラ単体でも撮影。

Královský letohrádek電停

ここからは23系統最大のハイライト(と勝手に思っている)である街路樹の中を抜ける区間を撮影。

Tatra T3 6892

電停かその脇辺りから望遠を飛ばすと、こんな感じで緑のトンネルを駆け抜けるトラムを撮影できる。結構お手軽なうえに中々映えるのでオススメ。

Tatra T3M2-DVC 8051

ただ、光の当たり具合で車体の映え方も変わるので、そこの調整が難しい。

先ほど城をバックに坂の上りで撮影した6102号車が折り返してやってきた。23系統はここの4つ先の電停で終点なのだ。

Tatra T3SU 7001

趣向を変えてかなり近づいてきたところで撮影。結局同じアングルで撮っていたけど、見返すと真正面からの写真も撮れば良かったなあ。今回時間もあまり取れなかったので、これは次への課題ということで。

プラハ城散策編と合わせて続きます。

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