
プラハ本駅
プルゼニ本駅を17:00に出る特急に乗車し、プラハ本駅に戻ってきた。
この2日前、アウシュヴィッツのガイドツアーで一緒になり、同じ列車に乗って帰った日本人の方々に、「これからプラハに向かう予定なんです〜」と言うと、皆「プラハは本当に素晴らしい街!」、「ぜひ川沿いから夕焼けを見てほしい」と口々に言う。明日は夕方過ぎには空港に向かわなければならないので、見るチャンスは今日しかない。
この日(2024年9月21日)の日没は19:01で、プラハ本駅着が18:38。結構ギリギリ。

とはいいつつも、のんきに駅を撮影。DNAには抗えない。
ヨーロッパの駅によくある、高い天井にドームのような屋根に覆われたホーム。複雑な骨組みが美しい。

ホームの端からも撮影。
ちなみにこれはトレインシェッドといい、蒸気機関車がまだまだ現役だったころ、蒸気を拡散するために建てられたものだそう。とはいえ、近年ではデザイン性の観点から建てられていたりもするそうですよ(Wiki調べ)。
駅構内のチェコ語自動放送に聞き惚れていると、すっかり日が沈みきるような時間に。急げ。
ヴルタヴァ川沿いへ

駅からプラハ城が良く見えるヴルタヴァ川のほとりまでは歩いて30分ほど。とは言っても、日没の瞬間というよりは、その後20〜50分間のトワイライトタイムが見ものなので、そこまで急がず、美しいプラハの街並みを眺めながらのんびりと歩きます。
プラハ城撮影会
そして日没後20分が経過したくらいでお目当てのスポットに到着。結構観光客が集まっていた。やっぱり人気だなあ。

19:26(日没から25分後)に撮影したプラハ城。ここから色々手を替え品を替え色々撮影。

19:33撮影。少し青の色味が強く出るように。

こちらは同時刻、スマホ(iPhone15)から引き目で撮影した写真。それにしても最近のスマホカメラの性能向上は本当に凄い。それこそ、自分が下手に一眼こねくり回すよりも綺麗に撮れているんじゃないかとすら。精進せねば。


最後に元の設定を戻して撮影。やっぱり尖塔が映える街だなあ…本当はもう少しいたいけど、明日の夕方に出なければならないのが非常に残念。
夜に駆ける(プラハ市電)
おまけコーナー。眺望スポットのすぐ隣を市電が走っているため、せっかくなので撮影。

とは言っても、私のカメラは夜間を走行する市電の撮影ができるほど性能は高くないので、停留所で停車中の市電を撮影。

暗いので手持ちでブレない限界を探り、ISO800, SS1/13で撮影。


翌日しこたま撮影する予定のタトラT3も。やはりプラハ市電と言えばこの顔。

最後に角タトラを。プラハ市電の系統と路線はかなり難解に入り組んでいますが、そのおかげで色々な車両が来てそれはそれで面白いと思うのでした。
最後の晩餐

プラハ最後の夜、せっかくなのでまたピルスナーウルケルを飲みたい!ということで選んだのが、先ほどの河畔からほど近いパブ風のこのお店、”U Rudolfina”。
店内の中二階のテーブルに通され、ひとまずビールを。

店内は白と黒のコントラストが引き立つシックな雰囲気。

そしてお馴染み、泡がなみなみに注がれたピルスナーウルケルが到着。店員もタプタプとたまに泡をこぼしながら運んできますが、もはやそれもご愛嬌。
続いてフードメニューも。

こちらがメニュー表。相変わらずチェコ語はさっぱりですが、大体観光都市にあるレストランは英語も併記されているので助かる。値段もメインディッシュが大体200~300Kč(≒1,300~2,000円)なので、欧州のちゃんとした飲食店にしてはかなり経済的です。

で、頼んだのがシュニッツェル。288Kč(≒1,870円)也。ドイツを中心に中央ヨーロッパで広く食べられている、日本でいうカツレツのような定番料理ですね。
ところで私はかなりの偏食で、海外旅行に行っても遺憾なくそれが発揮されてしまうので大体肉料理に落ち着くという。まあ、酒と合えばいいのよ。

調子に乗って2杯目も注文。いつの間にか店内には人が増えており、楽しそうに飲んでいるカップルとグループ4名、の横で1人気持ちよくなっている独身異常アジア人男性(24)の構図に。
そして、会計を済ませて出ていく瞬間、後ろから「アリガトウ!」と声がかかる。唐突な日本語に混乱しつつ後ろを振り返ると、ニッコリとほほ笑む店員が。海外にいると頭がすっかり英語か現地語モードになるので、急な母国語は逆に戸惑うというあるある。ないですか?
旧市街広場

すっかり夜も更けたので、旧市街広場を通って宿に戻ります。

プラハは街全体が「建築博物館」と呼ばれており、多彩な建築様式を見ることができます。写真の右側に写っているのはティーンの前の聖母マリア教会。堂々と聳える2対の尖塔からも見てわかる通り、これはゴシック様式。
他にもロマネスク様式だったりルネサンス様式だったりと…歩いていて本当に飽きない街です。

そして、ちょうど鳴っていたプラハの天文時計もついでに見学。上段は中世の天文学で用いられたという「アストロラーベ」をモチーフにした文字盤で、これで時刻を読み取るよう。文字盤には星座記号やローマ数字があしらわれており、これぞ天文学…!というような雰囲気は醸し出しているのですが、読み方はさっぱり。
この時計が製作されたのは1400年代で、まさに天動説が盛んに唱えられていた時代(コペルニクスの主著「天球の回転について」で地動説が唱えられたのが1543年)。なので、文字盤の中央には地球が据えられているのが大きな特徴。なお、下段は後世になって追加された暦表のようです。
最後Lidlに寄って職場用の土産を購入。コロナーダという分厚いウエハースのようなお菓子で、個包装で配りやすかったのでオススメしておきます。
コメント