8時にホテルを出てのんびりと大聖堂に向かいます。
後から知りましたが、大聖堂自体は朝6時から入れた模様。観光客が入って登ることができる南塔が9時からの営業だったようです。この時はどちらも9時からだと思い込んでいたので、少し暇つぶしに寄り道しています。
ケルンの京都?
昨日と同じく日本にルーツがありそうな”Kyotoplatz(キョウト・プラッツ)”があったので寄ってみることに。
このKyotoplatzの前の通りは”Kyotostraße(キョウト・シュトラーセ)”、つまり京都通りと名付けられている。何のゆかりが…?
どうやら、京都市とケルンは姉妹都市協定を1963年に結んでおり、今年はちょうど60年の節目らしい。
しかし、この広場には石製の欄干に堂々と彫られた「京都道」という表記とベンチ以外には特に何もなく、ただの三角形の広場。現地民の駐輪スペースと化しています。
ちなみにこの欄干ですが、1972年に京都市から贈呈したと公式HPに記載がありました。ケルン、このためにわざわざ”Kyotoplatz”を整備したのなら、それはそれで面白い。
よくわからない”Kyotoplatz”を見学した後は中央駅へ向かい、荷物を預けて大聖堂へ。2時間で3€でした。
世界遺産・ケルン大聖堂
ケルン大聖堂は1994年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。建設が始まったのは1248年のことですが、現在の姿になったのはドイツ帝国成立後の1880年。実に600年以上の歳月をかけて建設された大聖堂です。
ちょうど9時になると鐘が鳴り始め、重い鐘の音が辺り一帯を支配します。ゴシック建築の代表的な建築物である堂々たる構えのケルン大聖堂。その見た目の重厚感と鐘の音も相まって、周囲は独特な雰囲気に。
いざ中へ入ってみましょう。
中に入ると、広々とした空間に堂々と並ぶ石柱、側面に嵌め込まれた宗教画の描かれた美しいステンドグラスが迎えてくれます。
眼前に広がる光景は、まるで異空間に入り込んでしまったような感覚に。
側面のステンドグラス。
大聖堂の入り口には日本語のパンフレットも置いてあり(1€)、各ステンドグラスに描かれている解説やこの大聖堂の成り立ち等を見ることができます。
大聖堂に登る
続いて大聖堂の南塔へ登ってみます。入場料は大人、学生…と料金区分が分かれており、当時学生だった自分は3€でした。
てっきり国際学生証でもないと学生料金適用されないんじゃないかと思っていましたが、”Three Student!“と言うと”OK, 9€“と普通に返されたのでその辺は緩いらしい。
ちなみに”Student”はアメリカ英語を学ぶ我々日本人には中学生・高校生のような学生全般を指すようなイメージがありましたが、ドイツでは専ら大学生という意味でしか用いない模様。どうやらイギリスでもそうらしい。
大聖堂南塔にはエレベーターなんて文明の利器はなく、こんな感じの螺旋階段をひたすら登らされるため目が回ってきます。その段数は533段。
おまけにただでさえ狭い階段は上りと下りで共通になっているので、すれ違いの時は苦労します。
ようやく登り切ったかと思えば
まだある。
螺旋階段と先ほどの鉄製階段を上がって5分ほど経った頃、ようやく高さ約100mの頂上へ。
頂上からは市内を悠々と流れる欧州随一の大河・ライン川とケルンの街並みを望むことができます。
個人的にはライン川に架かる鉄道橋がGoodだと思います。
頂上から他の尖塔を間近で。これぞゴシック建築というような細部に至るまでの精巧な凹凸が美しい。
また、登るまで気が付きませんでしたが、尖塔の中には宗教彫像が鎮座しており、その黒い外観と相まってよく目立っています。
砂岩でできているらしいこの大聖堂は、経年劣化で所々黒く変色しているそうな。
さて、この日は大聖堂を見た後また移動です。
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