Köln Hbf → Berlin Spandau
さて、見学した後はまたあの螺旋階段を降り、中央駅へ戻ります。
この日はICEでベルリンへ移動。

ICE557、Berlin Ostbahnhof(ベルリン東駅)行きに乗車。地図を見てもらえば分かりますが、ケルンからベルリンへの移動はほぼドイツを横断するような恰好となっており、所要時間も4時間以上かかります。
さて、混雑の中空席を見つけて座ったはいいものの、この席は”ggf freigeben.“の座席。次の駅で早くも予約した人が現れたので譲らざるを得ず、残りの4時間立ちっぱなしで過ごす羽目に。
もし欧州でユーレイルパスを使う予定がある方がいれば、長距離の移動は座席指定をすることを強くお勧めします。

ドア前に立ち、ひたすら4時間耐久。Hannover Hbf(ハノーファー中央駅)までは停車駅も多く、あまりスピードも出ません。

途中 Hamm(Westf)Hbf で9分停車。どうやらこの列車の後ろに別のICEを繋ぐ予定…らしいが、発車時刻を過ぎても一向にやって来ない。
そして定刻から10分ほど過ぎた頃、ようやく後ろに列車を繋ぎ、発車。ちなみにこの事について何のアナウンスもありませんでした。
徐々にドイツ鉄道の真髄が見えてきたような気がして楽しくなってきました。
そしてHannover Hbf発車後は快調に飛ばしていたものの、ベルリン近郊に入ると途端にスピードダウン。郊外をノロノロと4,50㎞のスピードで走り、降車駅のBerlin-Spandau(ベルリン・シュパンダウ)に着く頃には遅れは20分に増大。
しかもモニターには「出口は左側」と出ているものの、堂々と右側のドアが開く始末。何なんだ。
後から調べると、ICEは専用の高速線を走る区間はあるものの、都市近郊ではSバーンなどの近郊電車と同一の線路を走行するため、市街地では特にその遅れに巻き込まれやすいこと。そして列車の遅延によって頻繁に発着ホームが変わったりすることを学びました。

何はともあれベルリン市街地の西部、Spandau地区の駅に到着。この駅からSバーンに乗り換えてホテルの最寄り駅へ。
欧州屈指の経済大国の首都なのでどんな大都会かと思っていましたが、以外にも車窓に広がるのは緑ばかり。まあ、どこまでも市街地が続く日本の首都圏が異常に発達し過ぎているような気がしなくもありませんが。
S3 Erkner 行きに乗ること15分、

Berlin-Charlottenburg(ベルリン・シャルロッテンブルク)駅に到着。ここからホテルまで1㎞弱歩きます。

今回泊まるホテルは“B&B Hotel Berlin-Charlottenburg“。値段は3人2泊で30,000円でした。部屋も広く綺麗な部屋だったので満足。
Uバーン(地下鉄)の駅も目の前にあり、アクセスも良好です(Sバーンからは割と離れていますが…)。
荷物を整理し、中央駅に遊びに行くことにします。
立体構造のベルリン中央駅

こちらが首都ベルリンのターミナル駅、Berlin Hauptbahnhof(ベルリン中央駅)。
前面ガラス張りの近代的な駅舎も去ることながら、衝撃的なのはその内部構造。


ベルリン中央駅内部は吹き抜けになっており、高架ホームの3階から下まで見下ろせる衝撃的な構造。
ちなみに構内は
3階・・・高架ホーム
2階・・・乗換コンコース、多くのテナントが入っている。
1階・・・地上階
地下・・・地下ホーム(”Tief”と表記される)
の4層構造。日本じゃまず見ないような駅の構造に感動。
ベルリン名物・カリーヴルスト
ビールもですが、ドイツと言えばソーセージが有名。ドイツ語でソーセージはWurst(ヴルスト)といい、ニュルンベルクの炭火で焼いた「ニュルンベルガーヴルスト」、ミュンヘンの白い見た目が特徴的な「ヴァイスヴルスト」等、ドイツ各地には様々なご当地ソーセージがあります。
ここベルリンで有名なのは「カリーヴルスト」というもの。

中央駅構内の”Curry 36“というお店が有名らしいのでやって来ました。観光客から現地の人まで行列を作る人気店。
カリーヴルスト(ポテト付き)を注文すると聞かれることが2つあり、
・ポテトにかけるのはケチャップかマヨネーズか
・皮付きのmit Darm(ミット・ダルム) か 皮なしのohne Darm(オーネ・ダルム)か
ちなみに筆者は2つ目の英語が聞き取れず、”No.”と答えたところ、困惑されたので気を付けましょう。


こちらが現地でも人気なB級グルメ「カリーヴルスト」。
たっぷりかけられたケチャップと、スパイシーなカレーパウダーがソーセージとポテトに非常によく合い、反則級の美味さ。ケチャップも普通のケチャップとはまた違った味わいのオリジナルブレンドのものが使用されているらしく、これがまた食欲をそそります。
あっという間に完食してしまいました。本当に美味しかったので日本にも進出してくれないかなあ。
ドイツビールの安さの秘密
さて、遅めのおやつにカリーヴルストを食べた後は再び中央駅構内を散歩。

駅構内にはスーパー(REWE)もあり、品揃えも充実。散歩がてら少し寄っていきましょう。
物価が高いと思っていたドイツですが、ビールだけは圧倒的な安さを誇り、500ml0.85€、1L1.7€。この記事を書いている現在の1€=163円(!?)のレートで計算しても500mlのビールが約140円と、日本と比べても破格の安さ。日本だと500mlのビールは確実に200円は超えるので、その安さが際立ちます。何故か。
その理由はズバリ酒税。アルコール飲料にかかる税率が日本とドイツでは大きく異なり、ビール350mlあたりにかかる税額が日本が70円なのに対し、ドイツでは驚異の4円。
流石に巷で言われている「ドイツでは水よりビールの方が安い」、とまでは行きませんが、そんな冗談が生み出されるのも納得な税制と価格です。
ドイツのマクドナルド

中央駅を歩いているとすっかり夜に。
マクドナルドを見つけ、日本とどう違うのかが気になったので入ることにしました(またファストフード)。
この写真からもわかる通り、注文は全てモニターを介して行われ、有人レジはありません。実物の写真を見て選べる上、無駄なやり取りもなく多言語対応で圧倒的に便利。日本でも早急に導入するべき。
ちなみに注文した後は番号が発行され、お馴染みのモニターで合格発表を待ちますが、それと並行して交互にドイツ語と英語で出来上がった番号を呼び続けるバイト?の人がいたりと、IT化されたレジとは裏腹に何故かここだけアナログ方式だったのがツボ。

注文したのはチキンナゲット6ピースにファンタ0.5L、そしてカーリーフライ。セットで8.19€。普通のポテトを選択することもできました。
この見慣れないカーリーフライですが、日本でも一時期期間限定で販売していたそう。売れ行きが芳しくなかったのか、はたまた初めから通常メニューに加える気がなかったのかは分かりませんが、結局日本では定着することなく販売終了。
気持ち通常のポテトよりも衣がサクサク中はモチモチといった食感でクセになります。
また、ナゲットのソースもバーベキューのほか、カレーなどもありバリエーション豊か。何故か当時の自分はバーベキューソースにしてますが。
さて、結局今日はベルリン中央駅を散歩しただけで終わりましたが、凄い満足感。正直ここだけでも半日は潰せそう。

帰りもまたSバーンに乗りホテルに帰還。鉄道が頻繁に遅れるお国柄か、電車内のモニターには停車駅一覧の隣に到着予定時刻が表示されており、遅れるとその都度遅延の情報を更新してくれる便利なシステムが搭載されています。

という訳でBerlin-Charlottenburg駅へ戻ってきました。本当はUバーンを使った方が便利でしたが、ユーレイルパスは乗り放題の対象外なので…
明日は1日ベルリン観光です。
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