ドバイ国際/DXB→イスタンブール/IST
結局23時に空港へ戻ってきた。まあ、チェックイン開始が出発予定時刻の3時間前からだから、ちょうど良いか。
次に乗るのはターキッシュエアラインズ。お馴染み、世界一多くの就航都市数を誇る航空会社だ。ヨーロッパ方面へはイスタンブールから各都市にきめ細かく航空路線が張り巡らされており、ドイツのフランクフルトやフランスのパリといったメジャーどころから、ルーマニアのクルジュ・ナポカや、モルドバの首都・キシナウなど、マイナーな都市も完璧に抑えている。
フライト時間はドバイ→イスタンブールが4時間半、イスタンブール→ワルシャワが2時間の計6時間半。上海→ドバイの10時間半と比べたらもはや可愛いものだ。
ただ、乗り継ぎもあってあまり眠れないのが問題だが、まあそこは有り余る若さ(御年2X歳)でカバーすることに。
何故か搭乗開始が40分遅れ、そのまま遅延を引きずって出発した。
ドバイ→イスタンブール便は3×3×3のシート配置。多くの需要があるのだろう。ラッキーなことに隣に誰も来なかったので、3列シートを独占してぐっすり眠れた。
離陸後30分ほどで機内食が出てきた。チキンか麺かだったのでチキンを選ぶと、ハンバーグとジャガイモの上に卵焼きが乗ったものが出てきた。
見た目はそこまでそそられないが、試しにハンバーグを口に含んでみると、これがびっくり。しっかり味付けされており、噛めば噛むほど旨味を感じる最高の機内食だった。
前にエティハドで食べた照り焼きチキンを超える機内食にはそうそう出会わないだろうと思っていたが、これに並んできた。うーん、ターキッシュエアラインズ、侮れない。
そして付け合わせのよく分からない卵料理もしっかりと美味い。流石は世界三大料理の国のフラッグキャリアだなあ(まあ、そしたら中国もなんだけど)。
イスタンブール/IST→ワルシャワ・ショパン/WAW
イスタンブールには20分延着し、6:10着。再び乗り継ぎで手荷物検査を通過し、次は8:00発のワルシャワ行に搭乗。これの乗り継ぎゲートまでが結構遠く、かなり歩かされた。
そしてまた搭乗開始が遅れ、かつドアクローズしても全然飛ばず。滑走路でモタモタしてる時間が一番虚無である。
そしてまた機内食。オムレツとパイ生地のよく分からない何か。こう短いスパンで出されると別に腹減ってないのにな…とはなるものの、せっかくなので食べておく笑
結局、ワルシャワにも20分延着し、9:50に到着。
名古屋からは乗り継ぎを含めて累計31時間。腰を破壊するには十分すぎる時間だった。
ポーランド入国、市内へ
寝不足&若干の腰痛を抱えながらも、1年半ぶりのヨーロッパに心昂り、アドレナリンドバドバで元気いっぱい。入国審査の際、ページが余りに余っているのに何故か一番最後のページにスタンプを押された。何故。とにもかくにも無事にポーランド入国。
ちなみに、ワルシャワ空港の正式名称は「ワルシャワ・フレデリック・ショパン国際空港」。あの偉大な音楽家・ショパンはポーランド出身、それで空港名になっているという訳だ。日本の鳥取砂丘コナン空港みたいな感じである(?)。
さて、ポーランドの通貨はポーランド・ズウォティ(以下、złと表記。2024.09.24現在、1zł≒37.3円ほど)。 一応最低限現金を持っておこうとキャッシングしようとしたが、ゴミみたいなレートだったので一旦やめた。
とりあえず市内へ向かうために電車の乗り場へ。
ワルシャワ空港から市内へのアクセス
市内へ向かう鉄道路線は3つ、都市高速鉄道・SKMのS2, S3系統とKM。この内S3とKMは市内中心部のワルシャワ中央駅(Warszawa Centralna)を通り、S2も中央駅のすぐ横、ワルシャワ・シルドミエシチェ(Warszawa Śródmieście)駅を通る。今回はちょうど来ていたS3に乗車。
きっぷはこんな感じ。ポーランド語では「ビレット(Bilet)」。一昔前の硬券っぽい触り心地で趣がある。
また、ポーランドの鉄道運賃は、日本のように区間制運賃ではなく、時間制運賃とゾーン制運賃が併用されており、それぞれ20, 75, 90分の設定があった(この内、90分はゾーン2でも有効)。空港から市内までは同一のゾーン1内の移動かつ、所要時間は約25〜30分なのでここではゾーン1のみ有効の75分券を選択。値段は4.4zł(≒160円)だ。
これがポーランドの電車。見た目がスタイリッシュな上、内装もめちゃくちゃ綺麗。いいな。
電車に乗ったら、まずドア横にある黄色い打刻機できっぷに打刻を行う。これがないと、万が一車掌が回ってきた時に運賃の数十倍する罰金を払う羽目になるので気をつけよう。
ワルシャワ中央駅とその周辺
ワルシャワ中央駅に到着。どうやら地下駅のようだ。
階段を上がって外に出てみると、早速ポーランドらしい記念碑が。どうやら、先の大戦で犠牲となった鉄道員たちを追悼するもののよう。
これがワルシャワ中央駅の外観。地下駅ながら立派な駅舎がある。
文化科学宮殿
また、反対側の出口には、ワルシャワのランドマークである「文化科学宮殿」が現れる。これは旧ソ連(主にロシア中心)若しくはその衛星国にみられる、いわゆる「スターリンゴシック」と呼ばれる建築様式で、モスクワには同様の建築様式が多数見られる他、ラトビアのリガにも同様の建築物がある。これもスターリンからの「贈り物」として建築された経緯があるようだ。
ただ、市民からは共産主義時代を想起させるため、「墓石」なんて呼ばれるなど不人気。一方自分はこういったゴッテゴテの共産建築が大好きなのですっかり見入ってしまった。
さて、ホテルのチェックインは16時から。暇なので少しこの辺りでトラムを撮影してから、旧市街をふらついて向かうことにする。幸いにもホテルも旧市街も同じ方向だ。
文化科学宮殿を背に走るワルシャワのトラム。塗装はワルシャワ市の旗と同じ赤と黄色のツートンカラーで統一されている。
新型の低床車が割と多いのだが、たまにこういった古い車両が来るのも撮っていて楽しい。
適当な頃合いで切り上げ、続いて旧市街に向かった。