金角湾の向こう側(2日目後編)【23-24年末年始トルコ旅#4】

ガラタ橋

ガラタ塔から坂を下り、金角湾を跨ぐガラタ橋のたもとまで来ました。

対岸に見えるライトアップされたモスクに思わず息を呑む。既にかなりの異国情緒を感じてきたものの、こんなのを見せられたらもう旅情の過剰供給で脳みそが破壊されそう。ああ、本当に来てよかった。

金角湾が新市街と旧市街の境。今までの通りは新市街で、橋の向こう側は旧市街。世界遺産のアヤソフィアやブルーモスク、グランドバザールがあるのも向こう側です。

早速渡っていこう。

めちゃくちゃボケてて申し訳ないのですが、橋の上は大量の釣り人が。一定間隔に竿が並び、皆獲物を狙っています。そんなに近くて糸とか絡まないのだろうか…とういかそもそも何が釣れるのか。

またさっきのとは別のモスク。うーん、やはり美しい。

橋を渡り終えると、エミノニュ(Eminönü)の港に出る。こんな夜でも露店で大賑わい。あと、ひたすら「ボスフォラスボスフォラスボスフォラス…」と叫んでいるおっさんがいるが、これはボスフォラス海峡のクルーズの勧誘。

ボスフォラス海峡とはイスタンブールを隔てる海峡で、その西はヨーロッパ側、東はアジア側となる。イスタンブールが「文明の十字路」だったり「2つの大陸に跨る海峡都市」と呼ばれるのはこれが由来。

アジア側・ユスキュダル港で撮影した時刻表

ヨーロッパ側とアジア側は頻繁にフェリーが行き来しており、普通に現地人の生活の足にもなっているようだ。

イスタンブールは明日と最終日にも滞在する予定なので、一旦スルーして、アヤソフィアのあるスルタンアフメット地区までまた足を伸ばします。

結構新しそうなトラムが走っている

ちなみにエミノニュにはトラムの停留所があり、これでアヤソフィアまで行くことも可能。このトラム”T1″は主要観光地と旧市街中心部を通るので結構お世話になりました。まあ、この日は使わなかったけど笑

あと、全然関係ない話なのですがトルコ人、マジで信号を全く守らない。トラムの電停の前にちょうど信号があったのでついでに話しますが、赤信号でも交通が少しでも止まれば平気でその間をすり抜け渡っていきます。郷に入っては郷に従えということで、私もこの旅ではいっぱい信号無視しました(おい)。

I ♡ 歌舞伎町的な?

さて、話を戻しまして、エミノニュからアヤソフィアのあるスルタンアフメット広場までは、中心部シルケジ(Sirkeci)を通り、登り坂を上がること15分ほどで到着。

スルタンアフメット広場

これが世界遺産のアヤソフィア。東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の下建設されたこの建物は、当初キリスト教の大聖堂として建てられ、ビザンティン建築の最高峰とも言われたほど。しかし1453年、当時勢力を増大させていたオスマン帝国・メフメト2世が帝都コンスタンティノポリス(コンスタンティノープル)を陥落させると、現在のような尖塔(ミナレット)が付いたイスラム様式のモスクへと魔改造されます。

その後、ケマル・アタテュルクの政教分離政策の下、この建物は博物館となり、現トルコ大統領のエルドアンの手によって再びモスクへと戻されました。

そんな数奇な運命を辿ったアヤソフィア。是非中に入ろうと思ったのですが、ちょうど礼拝の時間かつ大行列だったので日を改めて出直すことに。

対面にはこれまた世界遺産のブルーモスク。正直夜になると外観が地味なアヤソフィアですが、こちらはまばゆいほどに煌めき、その存在感を示しています。

さて、結構夜も更け、あまり遅くなりすぎてもアレなので早めにホテルへ戻ることに。帰りは新市街までトラムを使うことにした。

アヤソフィアとトラム

トラムの乗り方は地下鉄同様、改札機にQRコードをかざして入場する形式。運賃も変わらず一乗車15TL(≒75円)となっている。この値段なら躊躇わずガンガン足として使えそうだ。

トラムT1路線図

ホテルを取っているのはタクシムですが、トラムはそこまで行かないので金角湾北岸のトファーネ(Tophane)駅まで。一応、終点の1つ手前のミマール・スィナン大学駅から歩くのが近いが、もう少し散策してから帰ろう。

ガラタ塔周辺、ベイオール地区の路地。良い。

そろそろ歩きっぱなしで疲れたので小休止。ちょうど良いところに喫茶店があったので寄ることにした。

トルコはチャイ(紅茶)でも有名。こういった小さく可愛らしいグラスに注がれて出てくる。香りと味もスッキリしていて、値段も1杯10TL(≒50円)というから何杯でも行けてしまう。また、砂糖を入れて飲むのがトルコ流らしい。

なんだかんだ12月のトルコの気温は、ほぼ日本と変わらず寒い。そんな中チャイを飲み暖まりつつ、街の雑踏を眺めるのも中々乙なものだ。

数杯頼んだ後、また街へ。

せっかくトルコに来たので、ケバブを食べない訳にはいかないだろうということでその辺のケバブ屋に入店。野菜が食べれない癖に無理してケバブサンドを注文。本当に大丈夫か?

ちなみに、ケバブはトルコ料理ですが、ケバブ「サンド」はドイツ生まれらしい。まあ、細かいことは気にするな。

味の方はというと、筋金入りの偏食なので、野菜の味しか気にならず、ケバブの味を味わう余裕がなかった。アホ?

ちなみに、オレンジジュースは頼んでから目の前で生搾りしてくれる。これはかなり美味かった。それぞれケバブは150TL(≒720円)、オレンジジュースはXLサイズで60TL(≒290円)。まあ観光地ど真ん中ならこんなものか。

さて、歩き疲れたのでシシャーネ(Şişhane)駅からメトロM2線で一駅ですがタクシムまで戻ることに。

電車の発車標。概ね8両編成の列車が7分間隔で運転しているようだ。決まった時刻表的なのは無いのか、あと何分で来るかのみ表示されている。

メトロM2路線図
タクシム駅のメトロ出入口。なんか薄暗い。

さて、タクシム広場まで戻ってきた。広場をあまり観察していなかったので、ホテルに戻る前にちょっとだけ散歩。なんかこのツリーを見て、どうせクリスマスツリー使い回してんだろwって思いましたが、イスラム圏だからクリスマスという文化はないのか?

と思い、調べてみたらどうやら宗教的な意味合いは持たずとも、関連のイベントなどは普通にやるらしい。日本と同じか。

ひゃくたんぶる

イスタンブール(İstanbul)と建国100周年が掛け合わされたモニュメント。どこもかしこも建国を祝っている。

で、これが建国の英雄、ケマル・アタテュルクと愉快な仲間たちの銅像。正式には共和国記念碑といい、国民闘争(独立戦争)で亡くなった兵士を悼む目的で建立されたものらしい。明日は軍事博物館に行くので、トルコ近代史の話はその時にでも。

帰りに喉が渇いたのでその辺のコンビニ的な所に行ったら、500mlの水が7.5TL(≒35円)で売っていた。これはかなり安い。

タクシム広場の近くにあったホテル。異国で日本に関連したものを見ると、少し嬉しくなる。

さて、フライトで疲れている上に歩き回って体力は限界。この日は22時半に就寝しました。

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