パシャバーのキノコ岩【23-24年末年始トルコ旅#20】

1月5日、2日間過ごした洞窟ホテルをチェックアウト。

ホテルのテラスに出ると、昨日とは打って変わって青空が広がっており、朝日に照らされた奇岩群が眼下に広がっていた。

何回見ても素晴らしい景色である。

名残惜しいが、この日は夕方アンカラに戻るので、チケットを買いにまずはオトガルへ。

今回はちょうどいい時間にあったMetro社のバスを使うことに。チケットオフィスの前には様々な行き先が書かれていたが、実際運行しているのは5便だけ。

アンカラとイスタンブールへは1日複数便出ているようだ。自分が乗るのは16:05発のアンカラ行。料金は往路と全く同じで450TL≒2200円。チケットは発券されず、予約管理プログラムの画面を見せられ、これを撮っておけと言われた。それで良いのか…

荷物はオフィス内で預かってもらえたので助かった。

パシャバーのキノコ岩

オトガルからタクシーで

さて、夕方まで暇なのでとりあえずキノコ岩でも見に行くことに。しかし、どう行けばよいのか。基本旅では公共交通機関しか使わない自分なので、一応バスを探してみるがどうにもそれらしいものが見当たらない。

仕方ないのでタクシーを使うことにした。オトガルにはタクシーもたくさん停まっている。ドライバーに何円かかるか尋ねたところ、165TL≒780円だと言っていたので乗せてもらうことにした。

ちなみに、タクシーでクレカは使えなかった

そして到着したパシャバーのキノコ岩。奇岩自体はギョレメの街でも見られるが、ここは特に奇抜な形をした岩が揃っている。しかし、さっきまでの快晴は何処へ。

パシャバーへの入場には280TL≒1300円かかる。入場料が要るというのは地球の歩き方から情報を得ていたが、予想を上回る額である。

妖精の煙突?

ギョレメの街中にある岩も珍しい形をしているとは言え、圧倒的に奇抜!というものは中々ない。しかし、ここにある岩は紛れもなく奇岩だらけだ。

このように、なぜその状態で物理的に直立できているのかよくわからない岩もある。

何故こうなったのか。過去の投稿でさんざん説明したので詳しいことは割愛するが、浸食されるにしてもそんな残り方するのか?と人為的ではないかつい疑心暗鬼になってしまう。

根元から中層にかけてのどっしりとした構えから急に細りはじめ、最後だけ三角形で残るのはまさしくキノコそのもの。

この辺りの奇岩は「妖精の煙突」とも呼ばれている。これは「奇岩に妖精が住んでいる」という伝説まがいの言い伝えからそう呼ばれているらしい。

開けた広場からの1枚。妖精はさておき、この奇岩が立ち並ぶ様子を「煙突」と表現したのは中々上手い。

また、キノコ岩以外にも浸食によって生み出された玉ねぎのような謎の空間もあり、大地と自然の神秘をひしひしと感じることができる。

キノコ岩の住居

キノコ岩の中にはこのように掘り抜いて作られた居住空間のようなものがあり、これはキリスト教の修道士が隠れ住んでいたという話が伝わっている。

どうやら住んでいたのは妖精ではなく、本当は人間だったようだ。

高台に上がりキノコ岩群を見下ろしてみる。先ほど歩いていたのと反対側にも同様の風景が広がっていたが、こちらは誰も歩いていなかった。

このように岩場に登って歩くことができる。

キノコ岩と風になびいてはためく真紅のトルコ国旗で1枚。写真からお分かりの通り、この日は風が強かったため、気球も飛ばなかった。快晴の空を見たときはもしかしたらと思ったのだが…

1時間ほどの滞在でパシャバーを後にし、市街地へ戻ることに。

帰りは電話でタクシーを呼ぶ必要があるらしいが、この時のSIMでは電話できないため、その辺に停まっていたドライバーと交渉。「別の客を乗せる用事がある」と言われ断られたものの、仲間のドライバーを手配してくれた。

しかし、やってきたタクシーは何故かメーターが100TL≒480円スタート。「リセットしてくれ」と頼んだもののはぐらかされてしまった。結局行きと同じ165TLに+100TLした265TL≒1270円を支払ってしまった。

時刻は12時半。次はギョレメの屋外博物館にでも行ってみよう。

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