【香港トラム】2階建てトラムを寄り道しつつ撮影②〈2024.04〉

中環→北角

文武廟から中環チュンワン(Central)に降りてきた。

時刻はすっかり14時。今日の宿は北角バッコッ(North Point)に取っているので、トラムに乗って向かうことに。なんせ今日はタダだから。

いつから日本円は中国の通貨に…?

車間距離が詰まっているからなのか、はたまた渋滞のせいなのか。トラムは香港の繁華街を非常にゆったりとしたスピードで抜けていく。

そして繁華街を抜けても結局同じようなスピードで終点の北角手前まで来た。

春秧街

香港のトラムは行先が何パターンかに分かれているが、このトラムは北角止まり。ここが終点のトラムは、本線が通る英皇道インウォンドウ(King’s Roadキングス・ロード)の北角駅手前で左に曲がり、春秧街チュンヨンガイと呼ばれる市場の中へ

春秧街は生鮮食品を取り扱う露店がひたすら並ぶマーケット。この日も買い物に来た地元民で賑わっていた。

おそらく時速10㎞も出ていないトラムの2階席から、春秧街の露店をゆったりと高みの見物。道路脇には自家用車や輸送トラックが停まり、線路上にはトラムが来ているのに遠慮なく横切る地元民で最早カオス。

そんなこんなで英皇道を逸れてから春秧街手前の停留所に停車し、終点の北角へ。MTRだと10分ちょっとの道のりだが、トラムだと40分。のんびりとした旅で、これはこれでのんびりしていて良い。

本線の北角駅とは異なるところにあるターミナルとしての北角駅。春秧街を抜けたトラムは再び英皇道の本線へループ線で戻っていく。

春秧街を少し歩いてみる。

基本的に露店に並んでいるのは肉や海鮮などの生もの。この独特の臭いが春秧街全体を支配している。

トラムが来るまでしばし待機。北角止まりのトラムはGoogleMapを見た所15分に1本なので、本線のように無限に被写体が来るわけではない。

…と思っていたら、2本連続で来た。まあ、香港トラムは渋滞に巻き込まれたりなどで最早定時運行はないに等しいのだ。

上手いこと市場とトラムを写すのが難しい。というか、人通りが絶えないので立ち位置に迷ったりなどで、結局上手く撮れなかった。

今度は腕を上げて色々な構図を参考にしながらリベンジしたいなあ。

本線北角駅

ホテルにチェックインし、また東へ向かうため英皇道上の本線北角駅へ。

良いタイミングで2階建てバスも来てくれたので、同時に収めることができた。

反対の西行はひっきりなしに来るにもかかわらず、行きたい筲箕灣シャウケイワン方面の東行は全く来ず。10分弱待ってようやく来た。

柏架山道

北角から15分ほどトラムに乗車し、柏架山道(Mount Peaker Road)で下車。

トラムを降りて目の前に現れるのが、このいかにも香港らしい、室外機が窓の外にびっしりと付いた古ぼけたマンション。

これはこの辺りで有名なモンスターマンションの一部を構成する海景樓(Oceanic Building)という建物。英皇道のカーブに沿って建てられており、その曲線美とカオスな外観のミスマッチが面白い。

東行の駅を降りてから少し行ったところに歩道橋があるので、その上から撮影。

後から思えば、ちょうど上りのカーブになっているので、歩道から引き目に撮ればもっとビルが引き立って良かったかなあと反省。

1日トラムを撮影していると、どこかで見たラッピングの車両を何回も見かける。

モンスターマンション

先ほどの歩道橋を渡り、鰂魚涌街(Quarry Bay St.)を南東に歩くと有名なモンスターマンションへの入口が現れる。

治安が悪そうな入口。

中に入ると、このように三方をマンションに囲まれた広場に出る。

これを構成するのは、主に益昌大廈と呼ばれるマンション。当然現役で人が住んでいる訳だが、一時は多くなり過ぎた観光客対策で立入・撮影を禁止にしていたらしい。

今は黙認されているようで、多くの人が撮影を楽しんでいた。

縦アングルで

かつての九龍城寨を思わせるような出で立ちのこのマンション群は、映画「トランスフォーマー/ロストエイジ」の撮影にも使われ、その他の映画やMVにも度々登場しているのも人気の理由の一つ。

この日も含め、あいにくの天気だったのが残念だ。

筲箕灣

柏架山道から再びトラムに乗車。終点の筲箕灣シャウケイワンにやってきた。

筲箕灣の解説板。やはり英領時代にアジアの重要港湾として栄えただけあって、この筲箕灣も漁港・軍港として発展したらしい。

それよりも、このトラムが1904年に全線開業していた方が驚き。

駅周辺は終点よろしくループ線構造になっており、次々とトラムがやって来ては発車を待っているので、常に2,3両がループ線上に滞留していた。

ループ線をゆっっっくりと周回するトラムは見ごたえあり。

駅を出てちょっと東へ散歩。

筲箕灣の駅前は生鮮食品を扱う露店が広がっており、地元民で賑わっていた。外が薄暗くなってきた中で、野菜やフルーツがパラソルにぶら下がる電球に照らされ、独特の雰囲気を醸し出しているのが非常に良い。

また、香港でよく見るのが、この竹を使った足場作り。耐久性に問題がないから利用されているはずなのだが、やっぱりどこか心配になってしまうのは、地震大国日本人の性なのか。

筲箕灣→北角へ トラム2階席の旅

さて、一旦ホテルに戻るために再びトラムへ。

せっかく始発駅から乗車するので、2階席の一番前に座って街並みを眺めつつ戻ります。

ちなみにトラムの車内はこんな感じ。2+1の座席配置で、椅子は木製なので硬い…

至る所に歩道橋があるのがこの香港という街。トラムを撮影するならうってつけのポイントだが、今回はあまり回れなかったのでまたの機会にリトライしたい。

恐らく昔はカラフルであっただろう建物の外壁がすっかり色褪せ、古ぼけたように見えるのもこれま香港らしい街並み。

先頭からゆったりと街並みを眺めるのがあまりにも楽しいので、香港に行ったらぜひ一度は2階席の一番前に座りたい。

先ほどのモンスターマンションの前をカーブを下りつつ通過。

北角まで戻ってきた後は、駅近くのワンタン麺屋に入り麺を啜る。

なんと一杯23$≒460円という日本国内でも驚きの価格で提供していた。熱々ながらも優しい味のスープに細麺とワンタンが4つ入っており、コストパフォーマンスは抜群。ワンタンもプリプリで美味かった。

とりあえずホテルに戻って休憩し、再び街へ出ることにした。

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