イズバンでエフェス遺跡の街・セルチュクへ【23-24年末年始トルコ旅#12】

すっかりインフルのせいで寝正月でしたが1月2日の朝、1日中寝たら大分マシになったので朝から行動を開始。この日はエフェス遺跡に行くので、その最寄りの街、セルチュク(Selçuk)までイズバンで移動することに。

イズミルの交通系ICカード

とりあえず現金を両替し、イズバンで使える交通系ICカードを入手しにネットで情報を拾った店へ。というのも、交通系ICにも関わらず駅の券売機だと何故か売っていないというよく分からないカードなのだ。街を訪れた記念にもなるということでせっかくなので。

トルコ国鉄バスマーネ駅からフェヴズィ・パシャ通りを西に進み、海沿いの道路を左に曲がったところにカードを取り扱っている店がある。

本当は写真の左手前にある券売機で買えるはず(カード購入ボタンも表示されていた)のだが、なぜか買えなかったので店の中へ。

カードが欲しいと伝えると、トルコ語で「学生?そうじゃないの?」的なことを聞かれたような気がするが(トルコ語でウーレンジ(öğrenci)=学生という単語だけ聞き取れた)、全く理解できなかったので困惑していると奥から英語を話せるナイスな姉貴が登場。助かった。

これがイズミルの交通系ICカード「イズミリムカード」。

そして無事入手。カード本体の料金は75TL≒350円で、ついでにいくらかチャージしてもらった。

イズミル市内を少しだけ歩く

時計塔

さっきの店から南に少し下るとコナック広場という広場に出る。ここにあるのがICカードにも描かれていたイズミルのシンボル・時計塔だ。

この塔は今回の旅行記でも何回か紹介しているアブデュルハミト2世の即位25周年を記念して建てられた塔で、時計は当時のドイツ皇帝・ヴィルヘルム2世から送られたものらしい。この頃ドイツ帝国は自国の勢力圏に中東を加えようと3B政策(ベルリン・ビザンティウム・バグダートを結ぶ鉄道の敷設)を推進していた。こうした時計の寄贈も、オスマン帝国との関係をより深めようといった思惑があったのかもしれない。

市名モニュメント

コナック広場の近くにはトラムのコナック(Konak)駅があるので、イズバンのアルサンジャック(Alsancak)駅まで移動。

もう少しだけ時間があるのでモニュメントでも見ることにした。

BE KOBE的な?

駅から海岸の方に歩いて行くと、市名をかたどったモニュメントがある。災厄を払うとトルコで親しまれているお守り、「ナザールボンジュウ」に、青々としたエーゲ海をイメージした文字色の躍動感あるモニュメントだ。

また、周辺は遊歩道が整備されているので、晴れた暖かい日に歩くとさぞ気持ち良いだろうなあ。

古代から「スミルナ」の名で歴史に登場し、古代ギリシャ・ローマ文明の中心として栄えた街・イズミル。本当はこの街をもっと見て回りたかったが、体調不良となってしまったので仕方がない。また来ることにしよう。

イズバン(İzban)でセルチュクへ

イズバンのアルサンジャック駅に戻ってきた。

乗るのは10:10発のテペキョイ(Tepeköy)行き。イズバンの運行形態はテペキョイ駅でぶつ切りになっており、テペキョイからセルチュクまで行くには必ず乗り換えが必要になる。

ちなみに、バスマーネ駅からトルコ国鉄を使えば乗り換えなしで行くことができる。

前回は概ね10分に1本来ると紹介したが、区間運転の列車も多いため、テペキョイまで行く列車は20~25分に1本となる。また、テペキョイ~セルチュク間は更に本数が少なくなり、1時間~1時間半に1本となるので注意が必要だ。

イズバンの時刻表。10:10発のテペキョイ行きに乗ると、テペキョイで11:20発のセルチュク行きに乗り継ぐことができる。

改札に先ほど買ったイズミリムカードをかざしてホームへ。イズバンは日本の鉄道のように距離で運賃で変わらず、1乗車〇円と決まっている。セルチュクまでは60㎞あるにも関わらず、23TL≒110円だった、安すぎる。

テペキョイ行きの電車。試運転の電車が隣に停まっていたが、微妙に外見が異なっていた。

車内の様子(帰りに撮影)。ロングシートとボックスシートが混在している。

テペキョイまでは1時間ほどの列車旅。空港までは切れ目なく市街地が続くが、その後は車窓に田園風景がひたすら流れていた。

テペキョイには15分遅れて到着。本来の乗り継ぎ時間は10分だったので、もしかしたら乗り継げないかも?と思っていたが、接続を待ってくれていた。

セルチュク行きの車内。

テペキョイ~セルチュク間は3駅20分ほどと短区間。これなら直通運転してくれても良いと思うのだが…

セルチュクからオトガル(バスターミナル)へ

セルチュクの駅に着いた後は、遺跡行きのバスが出るオトガル(バスターミナル)へ。乗り場までは街中を抜け、南西方向に10分ほど歩く。

柑橘系の良い匂いがするなあと思ったらミカンの木が生えていた。街路樹にミカンの木が使われているのが面白い。

ここがセルチュクのバスターミナル。建物の方でウロウロ歩いていると、Metro社のバス職員に「Efes?」と声を掛けられた。ご丁寧に乗るべきバスを教えてもらい、荷物も50TL(≒240円)で預かってもらえた。

すると、ちょうどエフェス行きのバスが出発するところだった。「早よ来んかい!」とばかりに運転手が手を招き待ってくれていたので飛び乗る。エフェスまでは料金30TL≒140円だった。

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