こんにちは、私は1/6〜1/20の期間でアルメニアに滞在していました。
その中でもエレバンには6日間滞在し、色々観光するためにバスや地下鉄に乗っていた訳ですが、まあこのシステムがあまりにも酷く苦労させられました…
なので、今回は観光客にあまりに手厳し過ぎるエレバン市内の公共交通機関の乗り方について紹介します。
エレバンの市内交通には何がある?
まず、エレバン市内には以下の公共交通があります。
・地下鉄

・バス

・トロリーバス

・マルシュルートカ(旧ソ連圏に見られるミニバス)

この内、マルシュルートカ以外の運賃は一乗車150アルメニアドラム(以下ドラムと表記、1ドラム=0.42円なので63円)です。マルシュは系統や乗車区間ごとに運賃が異なります。
【悲報】エレバン市内交通は直接の現金払い不可
そしてなんと、エレバン市内のバスでは現金払いができません(マルシュルートカを除く)。日本のバスでは運転台の横に運賃箱がついており、降車時(または乗車時)に運賃を支払うのが大半だと思いますが、エレバンのバスにはそんなものはありません。そして、運転士に直接150ドラムを渡そうとしても受け取ってくれません(最初これを知らずに乗ったが故に、親切なエレバン市民に助けてもらってしまった)。
それではどうするのか?そう、乗車前に専用の機械からチケットを購入しなければならないのですが、このシステムが本当にクソ。最早汚物そのもの。
なお、マルシュルートカの支払いは逆に現金のみなので、ここから先の説明は地下鉄、バス、トロリーバスに乗る際に関わるお話です。
以下に絶望ポイントを列挙していきます。

絶望① 何故?紙のチケット廃止
昔は上で紹介した機械からQRコードが印刷された紙のチケットを購入でき、それを乗車時にかざせば問題なく乗車できたらしいのですが、2026年1月現在この紙のチケットが廃止されています。
なので、後述のアプリへの登録かICカードの購入が必須となりますが、またこれが曲者です。
絶望② チケットの購入にはアルメニアの電話番号が必須
さて、紙のチケットが廃止されたので、チケットはアプリ経由の電子交付になりましたが、このアプリの登録にはアルメニアの電話番号が必須です。更に、何故か交通系ICを買う場合も同様です。
もし数日間エレバンに滞在し、市内交通を使う予定があれば、電話番号付きのeSIMもしくは現地のSIMカードを買うようにしましょう。

アプリの登録&カードの買い方

アプリの登録については、番号さえあればSMS認証とメールアドレスの認証、そしてアプリ自体の暗証番号の設定だけで済むので一瞬で終わります。
一方、カードは少し面倒。何故かと言うと、街中にあるあのオレンジの機械からは購入できず、地下鉄駅にある専用の端末からしか購入できないからです(しかもエレバンの地下鉄は絶妙なコース取りをしているので、駅が微妙なところにしかない)。


左上にある”TICKETS”を選択すると次の画面に遷移するので、上段左から3つ目の”GET A TRANSPORT CARD”を選びます。


すると電話番号を入力する画面になるので、SIM記載の番号を入力。ちなみに、適当な番号を入力したところ弾かれたので、やはり有効になっている電話番号じゃないと受け付けてくれない模様。
あとは500ドラム払えば良いですが、カードの仕様も中々のものです(後述しますが、お釣りが帰って来ませんので要注意)。
チケットの買い方(アプリへのQRコードの付与)
ここまでで結構面倒なのですが、安心してください。ここからが大変です。

チケットを買うには先ほどの”TICKETS”選択後、左上の”QR CODE TO TELCELL WALLET”を選びます。

すると、紙じゃなくて電子(先ほどのアプリ)で交付するけどいいか?と言う確認が出てくるので”Forward”を押します。

するとこのようにチケットの種類がザーッと出て来ますが、基本は左上の”1Trip”で良いでしょう。1日券もありますが、6回乗らないと元が取れません(そんな乗る?)。謎に3ヶ月とか1年の設定もある。

あとは何回分買うかを選ぶのです…が、ここからがエレバン市内交通(というかこの端末)の真骨頂です。
絶望③ 運賃が150ドラムの癖に50ドラム硬貨が使えない
こんな立派な端末を用意しといて何故カード払いできないんだ…というツッコミはさておき、なんとこの機械に入るのは100, 200, 500ドラム硬貨のみ。端数(?)の50ドラム硬貨は入りません。
どうやら昔は運賃が100ドラムだったらしいのでこのような問題は起こらなかったそうですが、値上げするんだったらその辺のハード面も合わせて整備してくれませんかねえ。

じゃあ別に200ドラム支払ってお釣り貰えばいいじゃんと思われそうですが…
絶望④ お釣りが返って来ない
何と言う事でしょう。そう、200ドラム支払っても残りの50ドラムは返却されません。
私は100ドラム硬貨を投入した後、初めてその事実に気付きました。で、投入口にあるボタンを押して返してもらおうと思ったのですが、戻って来ないんですよねこれが。操作時間は120秒の制限(延長可)があるので、「タイムアウトすれば戻ってくるだろ…」と放置してみたものの、それでも戻って来ず。
私の100ドラム硬貨は何も為すことなく機械へと吸い込まれてしまいました。

なお、奇数回分のチケットを選択した場合、「お釣り出ないけど大丈夫?」と聞いてきます(謎の気遣い)。
更に、余分に支払ったあとは支払い後に「お釣りはどうする?」という画面も。一応、レシートをエレバン市内にあるTelcellの支店に持っていけばお釣りを受け取ることができますが、面倒ですよね。
なので、一番いいのは偶数回分のチケットを買う事です(それか50ドラムを泣く泣く諦めるか)。
絶望⑤ そもそも硬貨が使えない端末がある
何を言っているか分からないと思いますが、最初に挙げたTelcellの端末をよく見ると…

なんと、硬貨投入口が塞がっているではありませんか!(????????)
まだ50ドラム硬貨が使えない、お釣りが返って来ないは百歩譲って分か…いや、やっぱり理解に苦しむけど、硬貨自体が使えないのは本当に意味が分からない。
結局使える端末を探して何十分も歩くハメになりました。はあ…(なお、ガイバスステーション:ガルニ、ゲガルド修道院方面へのマルシュが発着する場所の周りに多かったです。気を付けてください)
P.S. 硬貨を入れても反応してくれない端末もあります。
カードの仕様について
あとは交通系ICカードについてです。このカードの価格は500ドラムと言いましたが、1回分の乗車券が付いているので、カード本体の価格は350ドラムになります。
ところで交通系ICというと、我々日本人からすれば現金をチャージして、その分だけ乗車できるものですが、エレバンのものは一味違います。
というのも、このカードの仕様は「回数券をカードに付与する」もので、その購入方法もアプリにQRコードを付与する時と全く同じ。使用感はぶっちゃけアプリと変わりありません(しかも購入時にカード番号も入れないといけないので余計に手間が増えるうえ、何回残っているか記憶しておく必要がある)。
なので、よほどこだわりがある場合以外はアプリで問題ないと思います。

デザインはかっこいいんですけどね。
乗り方
ここまで準備すればあとは乗るだけ。
先ほどのTelcellのアプリを起動し、”Services”にある”Transport”をタップ。


すると購入したチケットが一覧表示されるので、あとはバスの場合は前後のドア付近に、地下鉄であれば改札口に付いている機械にQRを読み込ませましょう(カードの場合はリーダーにタッチ)。

…長らくお疲れ様でした。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
これまで色々な都市を訪れてきましたが、エレバンの交通システムはまあ一二を争うレベルで酷いです(もう一つはアスタナ、ここはそもそもカードすら手に入らない)。観光客乗せる気あるのかという電話番号の要求に、やたら不親切な機械…運営会社のTelCellは頼むから改善してくれ。
しかし、この汚物に等しき交通システムを補っても余りある魅力がエレバン、そしてアルメニアという国には沢山あります。


アルメニアに、来て。
以上です。

