ミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城まで
さて、この日は2月28日(火)、ドイツ旅行も終盤になりました。
今日はスイスとの国境近くにあるノイシュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)に行きますが、早速ミュンヘン中央駅でトラブル発生。
こちらはノイシュヴァンシュタイン城の麓の街、フュッセン(Füssen)まで行く列車。ですが発車時刻になっても一向にドアが開かず、表示もNicht Einsteigen(回送)のまま変わりません。
しばらくするとドイツ語で構内アナウンスが流れ、皆一斉に引き返し始めました。どうやら動かないらしい…
スマホアプリ“DB Navigator”で確かめてみると、どうやらブーフローエ(Buchloe)付近で架線破断が起きたらしく、その影響で止まっているらしい。困った。
仕方ないので中央駅のインフォメーションセンターに行き、「フュッセンに行きたいんだけど」と伝えると、何やら紙を印刷して渡してくれました。
それによると、アウクスブルク(Augsburg)経由で行くと、架線破断の区間を回避して行くことができるらしいので、ICEに乗車し一路アウクスブルクへ向かいます。
ミュンヘンからICEで35分、アウクスブルクに到着。
ノイシュヴァンシュタイン城に入場する際は、予約完了時に送られてくるPDFのQRコードを提示する必要があるのですが、一応PDFを印刷しておこうということで乗り継ぎ時間の間にアウクスブルク市内のコピー屋で印刷してもらいました。
日本のようにコンビニにコピー機があることはないのです(というか、日本のコンビニにあたるようなものは存在しない)。
アウクスブルク発車後はしばらく典型的なドイツの田園風景が広がりますが、南に向かうにつれて雪の量がだんだんと増えていき、
フュッセンに到着する手前ではすっかり雪国の様相を呈していました。
途中、ポケモンが好きで日本語を勉強している、という車掌に話しかけられ談笑していました。仕事中なのにユルいなこの国。
そんな訳でアウクスブルクから2時間ほどで終点のフュッセンに到着。
ここからさらに城の麓、ホーエンシュヴァンガウ(Hohenschwangau)という村までバスで向かいます。
バス停は駅を出て右に曲がり、またすぐ右に曲がったところにあります。まあフュッセンで降りたほとんどの人はノイシュヴァンシュタイン城に向かうので、人の流れに流されるがままついて行けば良いです(身も蓋もない)。
フュッセンからホーエンシュヴァンガウ間はバスで往復5.2€です。
麓から城を望みます。見ての通り山の上なので、バスを降りてから20分ほど山道を登ります。とはいえ舗装道路なので問題ありません。
ノイシュヴァンシュタイン城
城手前の撮影スポットより。
ちなみに、検索エンジンで「ノイシュヴァンシュタイン城」と調べてトップに出てくるあの画像。あれはもう少し山を上がったところにある「マリエン橋」からの構図。冬季は閉鎖されているので、行くことはできません。
城の入口まで到着。昨日のオンラインチケットの予約では入場時刻、オーディオガイドの言語を選択する画面があるので、私たちは14:55からの入場を選択しました(言語は当然日本語)。色々トラブルがあったので遅めで良かった。一応、当日入場も空きがあればできるそう。
ちなみに入場料は大人1人17.5€でした。
また、アウクスブルクで印刷したチケットですが、時間になると皆スマホのQRをかざして通っていたので徒労に終わりましたとさ。
残念ながら城内は撮影禁止なので写真は残っていませんが、ルートヴィヒ2世の独特な世界観を伺えます。
バイエルン王・ルートヴィヒ2世は子供の頃からゲルマン神話や騎士伝説に没頭。特にこの「騎士伝説」を現実の建築に落とし込んだのがこのノイシュヴァンシュタイン城だそうで、城内にはこの神話や伝説を描いた壁画のある部屋があります。
晩年は更に自分だけの世界に入り込み、この城で孤独を好んで過ごしたらしく、当時のルートヴィヒ2世が過ごした部屋を案内してくれたりもします。燭台が大量にある大広間のような部屋で、「この部屋の明かりがすべて自分のために灯っていると考えたら、どう感じるでしょうか」というオーディオガイドの音声が印象に残っています。
見学自体は1時間ほどで終了。城内の様子やオーディオガイドの解説を聞いてからまた戻ってくると、また違った見え方をするような気がします。
再び山を下り、バスに乗り、フュッセン駅へ戻ってきました。
今日の朝にあった架線破断も復旧。乗り換えなしの普通列車でミュンヘン中央駅まで戻ることができました。所要時間は2時間ちょっと。
夕食
この日も市街地のマリエン広場へ。ミュンヘン市庁舎の地下にある「ラーツケラー(Ratskeller)」で夕食です。
今日も元気にドイツビールとソーセージの盛り合わせ。ドイツ各地のご当地ソーセージとジャガイモのペーストで、いつも通りビールが進みます。もうこのドイツ旅行だけで1年分のソーセージ食べてる気がする。
野菜嫌いの偏食でジャガイモ好きの自分にとっては本当に極楽かと思うような食文化。もうドイツ語勉強して移住しようかしら。
なんて冗談は置いておいて、この日もおしまい。明日はいよいよフランクフルトに戻ります。
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