ワルシャワトラム撮影記(2024)

市内中心部のダイヤモンドクロッシング

サムネイルのフォントが、どことなくワルシャワ市交通局(ZTM)のマークに雰囲気が似ていると思い採用しました。りーつです。

今回はワルシャワを走るトラムを撮影してきたので、その紹介。

ただ、観光の片手間で撮っていた(トラムメインではない)のと、普通に撮影歴が浅いので、クオリティは高くないという点をご了承ください。

ワルシャワのトラムについて

ワルシャワは言わずと知れたポーランドの首都。歴史の授業で「ワルシャワ条約機構」なんてのが出てきたりするので、名前だけ知っている人は多いはず(ただし本部はモスクワ)。

そんなワルシャワにはトラム(路面電車)網が張り巡らされており、ワルシャワ市旗の黄色と赤のカラーリングをした車両がひっきりなしに走っています。

ワルシャワ市電概要

路線総延長・・・132km

路線数  ・・・25系統

軌間   ・・・1,435mm(標準軌)

車両について

トラム歴が浅く、車両については詳しくないので、WikiUrban Electric Transitを参考に調べてみた。

ヨーロッパで有名な老舗トラム車両メーカーとして、コンスタル(現:アルストム)、ČKDタトラデュワグなどがありますが、ワルシャワではコンスタルの車両が主力。

しかし、上記に挙げたメーカー製の車両は製造から年月が経ち、トラムが走るヨーロッパ各地の都市で新型の低床車に置き換えが進んでいる模様。ワルシャワでも韓国製の現代ヒュンダイロテムを始めとする低床車が次々と導入されている。

やはりオタクとしては古い車両の方に心惹かれるので、置き換わる前に色々回っておきたいところ。

1日目(2024.09.15)

ワルシャワ・ショパン空港から市内に入り、ワルシャワ中央駅で下車したあと、文化科学宮殿近くの電停前で1時間ほど撮影。

↓文化科学宮殿についてはこちらから。

Hyundai Rotem 140N 4229

すると、こんな感じで文化科学宮殿をバックにトラムを撮影することができる。早速韓国製の現代ロテムがやってきた。

雰囲気が出ていて良いが、何故か自分がカメラを構えてる間にコンスタルは全然来ず。本当は低床車よりもそっちに興味があるのだが。

PESA Swing 120Na 3219

こちらは国産の車両。ポーランドのPESA(ペサ)という会社が製造する連接車で、愛称を”Swingスウィング“という。

Konstal 13N 642
Konstal 102N 5

油断していたら突然レトロな車体が来てビビる。

1枚目の車体は1968年製、2枚目も1969年製と相当古い模様。これらの車両はどうやら通常運用では入らず、特定の日に動態保存として運行されているようだ。

さっきのコンスタル13N。車と被ってしまった。

Hyundai Rotem 140N 4236

この日は乗り継ぎに次ぐ乗り継ぎでワルシャワに着いた結果、疲れ果てていたのでこの後ちょっぴり観光した後に夕食を食べ、この日は終了。

Konstal 116Na 3021

最後にホテル近くの電停で撮影。コンスタル社製の車両をようやく拝むことができた。ただ、これも新型の低床車なので、翌日に期待。

2日目(2024.09.16)

Aleja Zieleniecka 07 電停

朝からまたホテル近くの電停で撮影。

Konstal 105N2k 2058+2059

さっそく目当てのレトロなコンスタル105Nがやってきた!カクカクとした車体がカッコいい。

Konstal 105Ni 2010+2011(左)
Konstal 105Na 1304+1303(右)

朝日に照らされるワルシャワカラーの車体が美しい。

昨日と打って変わって、かなりのコンスタルを目にする。朝方は運行本数が多いとかあるんだろうか。

Konstal 105Ni 2012+2013
Konstal 116Na 3024
Konstal 116Na 3030

近代化したコンスタルは角張りが取れ、丸みを帯びたようなフォルムに。

ここの電停は結構本数が多いので良かった。

PESA Swing 120Na 3263

低床車も一応。隣で急いでいるお嬢さん、間に合ったかい?

Okopowa 07 電停

ワルシャワ蜂起博物館をじっくり見学した後、再び撮影。

PESA Swing 120Na 3292

電停の前は良い感じのカーブになっているが、側面が影になってしまい微妙。

Konstal 105Ni 1390+1386
PESA Swing 120Na 3232

近代的なワルシャワの街並みと国産新型トラムで1枚。

ヨーロッパでここまで高層ビルが建ち並んでいる街はなかなか珍しい気はする。

Konstal 105N2k 2048+2049

電停から1枚。

Krucza 05 電停

昼食に行こうと思っていた店が近かったのでここで少しだけ。

PESA Swing 120Na 3248

それにしても新型の低床車が多いこと。住民からすれば当然便利なんだろうが、ノスタルジーを求めるオタクとしては寂しい。

PESA Swing 120Na 3159

スナップ風に1枚。

Plac Konstytucji 06 電停

文化科学宮殿前から見えた尖塔が美しく、これと絡めて撮りたいと思い宮殿前の電停から2つほど南へ。

Hyundai Rotem 4015 & Hyundai Rotem 4115

近くまで行ってから初めて気づく事実、残念ながら尖塔のある教会が工事中だった。

Konstal 105Ne 1404+1403

しかし、どこか社会主義っぽさが残る、良い雰囲気の通りだった。

文化科学宮殿前

1日目と同じ位置にある電停から撮影。

PESA Swing 120Na 3146 & Konstal 116Na 3022

この電停は東西方向と南北方向の線路が直行する、いわゆる「ダイヤモンドクロッシング」になっている。日本では愛知県の名鉄築港線、高知県のとさでん交通はりまや橋電停、愛媛県の伊予鉄道大手町駅の3か所のみ。

しかし、ワルシャワ市内では特に珍しいわけでもなく、この線形を結構目にすることができる。

Konstal 105N2k/2000 2100+2101

文化科学宮殿のフォルムが好きすぎる。ただ、そもそもコンスタルが来なかったり、車と被ったりと満足の行く上手く絡めての写真が撮れなかったことを後悔。また来よう。

おまけ:文化科学宮殿のテラスから

「おまけ」といいつつ、ここからの写真がなんだかんだ一番気に入っているかもしれない笑

ダイヤモンドクロッシングに4方向から進入するトラム。物凄い運転密度。

ホテルの前で3編成連なるコンスタル。

地上からじゃ撮れないカットがここにある。

以上、ワルシャワのトラムでした。

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