ドイツ空の玄関口・フランクフルト市街を散策【ドイツ・フランス卒業旅行#2】

空港からSバーンでフランクフルト市街へ

第2ターミナルを出て、Sバーンの駅までホテル街を歩きます。

そして歩くこと10分、Gateway Gardens(ゲートウェイ・ガーデン)駅に到着。

駅のホーム。改札口はなく、券売機だけが駅の入り口に置いておりました。どうやらドイツ含むヨーロッパは改札がないのが一般的なよう。

無料で乗り放題じゃん!と思ったそこのあなた、稀にある抜き打ち検札で見つかると60ユーロ(約1万円弱)の罰金が科されるのでご注意を。

ドイツの鉄道会社は「DB(Deutsche bahn)」(デーベー、ドイチェバーン)といい、ドイツ政府が100%の株式を保有する、実質的な国鉄です。

ちなみに、よく遅れることで有名(らしい)。検索エンジンに「ドイツ鉄道」と入力するとサジェストに「ひどい」だの「遅延」だの出てくる散々な有様。一体どんな鉄道会社なのやら…

出発表示を見ると、あと6分でフランクフルト中央駅方面の電車が来る模様。

早速、Zug fällt aus」=「運休と表示されていますが、大丈夫でしょうか。

ちなみに、ドイツで鉄道旅行する際はこの単語とHbf.」=「中央駅(Hauptbahnhofの略)」は覚えておきましょう。

さて、今回はユーレイルモバイルパスを使ってドイツ国内を移動していきます。

何故かドイツ語表記になっていますが、言語を変える方法が分からず、当時はそのまま使用(Von,Nach,Abfahrtはそれぞれ出発駅、到着駅、発車時刻)。

出発駅と目的地の駅、そして日時を入力すると条件に合った列車(乗換のパターンも含む)が出てくるので、あとは乗る列車を選択し、検札の時に提示するQRコードを取得することができる優れもの。

早速乗車する列車を登録し、中央駅まで向かいます。ゲートウェイ・ガーデンからフランクフルト中央駅まではSバーン8,9系統に乗車し3駅、約10分ほどでSバーン専用の中央駅地下ホームに到着します。

フランクフルト中央駅

地上に上がり、外へ。未だに改札口がないことに違和感を覚えずにはいられません。

ドイツの中央駅は頭端式のホームにドーム型の屋根を備えた駅が多く、フランクフルト中央駅もその例に漏れません。20以上のホームを持つ、まさにドイツの玄関口といっても差し支えない規模と堂々とした駅舎です。

駅前の通り。

ヨーロッパでは景観保護意識が高い関係もあってか、あまり建てられない傾向にある高層ビルですが、ここ、フランクフルトには多く見られます。

欧州中央銀行やドイツ連邦銀行の本拠地がある欧州経済の中心都市、フランクフルト。ヨーロッパの中世を思わせるような古風な街並みと近代的なガラス張りの高層ビルは確かにミスマッチなように感じられますが、そんな背景事情を考えると、どこかこの街に相応しい風格が感じられます。

中央駅からレーマー広場へ

この日はフランス・ストラスブールに向かう予定なのですが、少し時間に余裕があるのでフランクフルトの街を散策。

駅正面から真っ直ぐ伸びる「Kaiserstraβe(カイザー通り)」を進みます。

トラムと入り組んだ交差点。複雑で一体どうなっているのかよくわかりません。

中央駅から歩くこと20分。マイン川のほとりにあるレーマー広場に到着。

これぞドイツと言わんばかりの美しい木組みの家と旧市庁舎。

旧市庁舎の左から3番目にはためく見慣れない旗はフランクフルトの市旗。いかにも中世を思わせるような建築物にはためく旗がいい味出しています。

レーマー広場から少し離れ、マイン川の鉄の橋から、今もなお開発が進められているフランクフルトの新市街方面を望みます。この橋は恋愛スポットとしても有名らしく、カップルが残していった南京錠が大量に橋の欄干にかけられています。

これがフランクフルトの中心部を流れるマイン川。

ゆったりとした流れでフランクフルト市内を流れ、下流のマインツのあたりでヨーロッパの水運を支えたライン川と合流します。

ICEに乗車

「鉄の橋」を渡り、ドイツの高速列車「ICE」の停まるFrankfurt Süd(フランクフルト・スート)駅へ向かいます。「Süd」とはドイツ語で「南」という意味なので、つまりフランクフルト南駅という訳です。

向かうまでの道のり。

とんでもない路上駐車の数に思わず笑ってしまいますが、一応ここは右手前に「P」の看板があり、駐車可能な模様。

20分弱で南駅に着きました。ここからストラスブール方面へ乗り換えのできるドイツ・フランス国境の街、オッフェンブルクに向かいます。

駅構内で売っていた巨大なプレッツェルのパンを食べながら、目的の列車が来るまでドイツ鉄道の観察。クセになる塩気がいいですね。

これがドイツ各地でみられる基本的な列車。

赤を基調とした2階建ての列車で、日本の列車に比べるとずっしりとした重厚感を感じます。

これが乗る予定の列車、ICE277列車。マンハイム、カールスルーエ、オッフェンブルクを経由し、スイスのバーゼルまで向かう列車(と、息をするように表示されるZug fällt aus)です。

電光掲示板の見方ですが、列車の編成の上に「A,B…」と表示されているのは乗車位置を表します。ホーム上にこのアルファベットに対応した看板があるので、自分が乗る号車付近の看板を探し、待つとよいでしょう。

また、白色に塗られている号車は1等車。日本でいうところのグリーン車です。今回は1等車に乗れるユーレイルパスを利用しているので乗ることができます。やったね。

そしてやってきたドイツの誇る高速列車、ICE(Inter City Express)

ちなみにドイツ鉄道の列車の区分としては…

S Bahn, RB(Regional Bahn)・・・各駅停車

RE(Regional Express)・・・快速

IC(Intercity)・・・都市間特急

ICE(Intercity-Express)・・・都市間超特急

というイメージ。ICEは最高時速300㎞で、路線によってはICE専用の高速線を走る、さながら日本の新幹線のような列車です。

オッフェンブルクまで2時間弱の鉄道旅の始まりです。

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