プチコラム・ICEの乗り方
フランクフルト南駅からICEに乗車しています。
そういえば、ドイツの鉄道に指定席車両、自由席車両の区別はありません。が、座席指定のシステムは勿論あるので、指定されている席か否かの見分け方を紹介します。
列車に乗り込むと、座席の上にこのような表示があるので、それを見て判断。
この画像の場合は「ggf.freigeben」、つまり予約が入るかもしれないので、人が来たら譲ってね、という表記。
これは正直いつ人が来るのかわからないので落ち着いて座っていられません。
お次はこちら、座席指定が入っている場合の表示です。
この場合、窓側はデュッセルドルフ~ハンブルク間で、通路側はケルン~ハンブルク間でそれぞれ予約が入っています。
裏を返せば、この区間以外は予約が入っていないので、自分が表示された区間外で乗車する場合には安心して座ることができます。
ちなみに、全く予約が入っていない座席の場合は何も表示されませんので、指定していない場合は無表示の座席を探すのが良いと思います。
という訳で何も表示されていない座席を見つけ、無事着席。
オッフェンブルク→ストラスブール、30分のローカル線の旅
さて、乗車していたICEは、なんと定刻通りオッフェンブルクに到着。やっぱりよく遅れるというのは噂に過ぎなかったのか…?
ちなみに、ドイツでよく見る「burg」と「berg」という地名ですが、「burg」は「城」を、「berg」は「山や丘」を意味するドイツ語。街歩きをする際は、この辺も気にしてみると面白いかもしれません。
そして5分の乗り換えでRB25、ストラスブール行に乗車。
オッフェンブルク~ストラスブール間は1時間に1本の運行なので、珍しく?定刻通り走ってくれたドイツ鉄道に感謝。
1時間に1本な上、2両の列車なのでどんなローカル線かと思いきや、車内は日常利用者から旅行客で満載です。
国境まではドイツの長閑な田園地帯を走行します。日本とは違って山が少ない平坦な地形なので、車窓からはまた違った印象を受けますね。
フランス入国、ストラスブールの街並み
そして国境となる「父なる川」ライン川を渡り、ドイツからフランスへと入ります。
ヨーロッパの多くの国はシェンゲン協定に加盟しているので、当然パスポートチェックもなく入境。島国から来ると、こんな橋1本渡っただけで違う国になるのがにわかに信じられません。
そして川を渡って5分ほどでストラスブール駅に到着。
オッフェンブルク~ストラスブール間を往復する列車は、メインのホームと離れたホームに到着します。
これがストラスブール駅。ガラス張りのドームに思わず目を奪われる近代的な駅舎です。
さて、何故ストラスブールに来たのか。
ここ、ストラスブールはゲーム「WHITE ALBUM2」のワンシーンに出てくる街。熱烈なファンの友人が「ヨーロッパに行くなら行きたい!」ということで、今回の旅行に組み入れた訳です。
実際、ドイツ国境に近くて訪れやすく、ゲームのことは何も知らなくても楽しめる街だったので、今回からはそんなストラスブールの街をご紹介します。
ユネスコの世界遺産に登録されている旧市街は川に囲まれた中洲にあるので、駅から正面の通りを真っ直ぐ進みます。
旧市街は石畳が敷かれており、建物が高さを揃えて均質に並んでいる姿はまるで京都のよう。
フランクフルトでは高層ビルが建っていましたが、この街で高い建物は街の中心にある「ストラスブール大聖堂」のみ。
なお、石畳なので当然スーツケースを転がすのには一苦労。スーツケースを置いて街歩きを楽しむために一直線でホテルに向かいます。
今回泊まるのは「Hôtel Cour du Corbeau(クール・デュ・コルボー)」。ストラスブールの中でも評価の高いホテルです。
そんな訳で、ローシーズンとはいえ中々のお値段でしたが、3人だと割り勘でちょっとお高めのホテルぐらいの値段に落ち着きました。これが複数人で旅するメリットの1つですね。
お部屋の中はこんな感じ。
左の写真のような部屋が2部屋あり、シャワールームも広々。流石は数々のサイトで高評価を得ているホテルなだけあり、清潔で過ごしやすいホテルでした。
荷物を整理し、いざストラスブールの街へ繰り出します。
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