ピークトラムで香港・100万ドルの夜景を

空港でeSIMの設定に手こずったり、ホテルのチェックインで一悶着、そして全く来ないエレベーターのおかげで気づけばすっかり18時になっていた。

重慶大廈のエレベーター。来ない。

やはり、香港といえばその夜景を見なくてはならないだろうという訳で、まずは赤色ラインカラーの荃湾ツェンワン線で中環チョンワン(セントラル)駅へ。

中環 -セントラル

MTRの駅構内にある案内サインは洗練されており、非常に分かりやすい。尖沙咀から中環までは、ヴィクトリアハーバーをくぐり、2駅。

出たのは皇后像広場のあるK出口。

皇后像広場というのだから、手前の銅像は当然女王像…ではなく、イギリスが誇るメガバンク・HSBCホールディングス傘下、香港上海銀行のチーフマネージャーを務めたトーマス・ジャクソンの銅像。彼の下で銀行は大幅な拡大を成し遂げたらしく、その功績を称える銅像だそうで。

どうやら昔はヴィクトリア女王像があったようだが、移転されたらしい。

像の後ろには西洋を思わせる建築様式の終審法院、更に後ろには変わった造形をしたビルがあったりと、目に入る景色全てが新鮮で面白い。

終審法院の前で香港名物・2階建てトラムを撮影。これは明日思う存分撮影する予定なので、ヴィクトリアピークの山頂へ向かうピークトラムの乗り場へ。

山手の方へ歩いていると現れる、この背の高いスタイリッシュな建物は中銀大廈(中国銀行タワー)。なんと70階建てだそうだ。

ピークトラム

中環駅を出て山手に歩くこと10分ほどで、ピークトラムの乗り場に到着。

駅前にはなんと日本語で中環エリアの解説がなされたインフォメーションボードが。これは日本人観光客には嬉しい。

ピークトラムの運賃はこんな感じ。往復$88≒1,760円で、これに展望タワーの入場料もセットになったものだと$148≒2,960円

オクトパスを持っていれば、別にきっぷを買うことなく乗車できるので便利。

ドアが開いた瞬間、2両編成のケーブルカーへ我先にと駆け込んでいく観光客。私も何とか窓側の席を確保できた。

車両にはふんだんにガラスが使われており、乗車中は香港の夜景を至る所から眺めることができる。

写真では伝わりづらいが、最大傾斜25にもなる急勾配をグングン登っていく。

登っていく途中で急に視界が開け、車窓右側に香港の夜景が現れた。

山頂

麓の駅からは7~8分ほどで標高552mの山頂に到着。

山頂駅にはマグネットやこの写真のような特徴的なルービックキューブなど、香港らしい土産物がたくさん売っていた。てっきり観光地価格かと思っていたら、別日に街中で見かけた土産物屋よりも安かった。何故。

麓にもあったインフォメーションボードがこちらにも。

中環から山頂にかけての丘陵地帯は高級住宅街だそう。確かに、トラムから見えるマンションは全部綺麗だったな…

どこの国でも山の手が高級住宅街なのは変わらないようだ(芦屋、六甲etc…)。

太平山獅子亭

さて、ヴィクトリアピークには展望台が2つある。1つは「凌霄閣(ピークタワー)」。少々値は張るが、タワーの上から香港の夜景を一望できるもの。

そしてもう一つがピークトラムを降り、芬梨道を東に少し行ったところにある、この「太平山獅子亭」だ。

中国様式の東屋が建つここが「太平山獅子亭」。入場は当然無料なので、今回はこちらの方で楽しむことにした。

香港・100万ドルの夜景

世界三大夜景とも言われる香港の夜景。

麓から山頂にかけての高級住宅街や、中環のビジネス街、対岸の九龍半島の歓楽街に新界の新興住宅街まで、この太平山獅子亭からは一望できる。

手前のビジネス街は多彩なデザインのビルが立ち並ぶ一方、奥の新興住宅街は無機質で同じような建物がボンボン並んでおり、このコントラストが面白い。

カメラの設定を変えて、今度は青色を強めに。

先ほどの中国銀行タワーを望む。高い建物が目立つ香港の中でも、ひと際存在感があるビルの一つだ。

ここまで高密度に高層ビルがびっしり並んでいる場所は、香港以外では中々ない。

結局写真を撮ったり黄昏たりしつつ、1時間半滞在した。

帰りもピークトラムで。見ての通り、車両はかなり最新型だ。

麓に戻り、ピークトラムの乗り場近くにあった教会とビルを一枚。

これはセント・ジョンズ教会。1849年創建の、香港で現存する最も古い教会だ。こうして洋の東西が混沌と入り混じっているのが香港の魅力。

ガラス張りの建物は夜に映えるなあ。

香港の日本要素

さて、再びMTRに乗車し、尖沙咀まで戻ってきた。

ちょっと喉が渇いたので水でも買おうかと街を歩いていると、スシローにイオン、コメダにドンキと、日本のチェーン店が出るわ出るわ。

ちなみに、香港のドンキは「ドンドンドンキ」と、日本とは別の独自ブランドを形成しているよう。日本で馴染みある店の海外バージョンはどのようなものなのか。気になるので中に入ってみると…

…日本?

最早説明不要のお馴染みのあの曲に、店内に溢れる日本語。それに加え、売り物も日本のものばかりで、帰国したかと思った。

また、ネイザンロード沿いにはイスラム様式のモスクもあった。

歴史的経緯から、多種多様な人種が暮らす街。それが香港なのだ。

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