※駅スタンプの情報(押印可能時間等)は2023年11月26日現在の情報です。当サイトとの情報の齟齬によって生じた不利益については、一切責任を負いかねますので予めご了承ください。
安来駅
隣駅の米子駅とは8.8km離れており、県境を越えて島根県へと入っております。
安来節とは、この辺り一帯で唄われる郷土民謡の一つ。絵柄の通り「ひょっとこ」と「どじょうすくい」が特徴的です。
また、キャッチフレーズのもう一つ、安来ハガネは古来より伝わるたたら製鉄で作られる鋼鉄で、現在も安来市にある金属工場で作られているそうな。
安来駅 スタンプ詳細
押印可能時間:9:00-11:45, 12:45-17:00
設置場所:改札申告
揖屋駅
揖屋(いや)駅は第12代横綱「陣幕久五郎」の出身地。
江戸時代末期の慶応3年の時に横綱となり、その戦績は87勝5敗(日本相撲協会より)。圧巻の記録を誇り、「負けず屋」とも呼ばれた力士です。
松江駅
松江は1600年代に松江城が築城され、その城下町として栄えると共に、宍道湖・中海に挟まれた地形から、水運で栄えた街でもあります。
松江城はご存知の通り現存十二天守の中でも国宝に指定されている、歴史的価値が非常に高い城なのです(国宝は松江城の他に四つ、松本・犬山・彦根・姫路)。
松江城下町は非常に計画的かつ戦いを意識した造りとなっており、城を囲む堀は勿論のこと、城下町の整備には一般的な十字路とは異なる、「鉤型路」等の技術を採用するなど、有事の際に備えていたといいます。
「しかめっ面をした黒くそびえる屋根の下から、東と南を望むと、空を舞う鷹になったように、全市を一目で見渡すことができる。」
小泉八雲「知られぬ日本の面影」より
松江駅 駅スタンプ詳細
押印可能時間:終日
設置場所:改札外常設(ホチキス式)
乃木駅
山陰本線は松江を出ると、途中の宍道までは宍道湖に沿って走ります。ここ、乃木駅もそんな松江〜宍道間にある宍道湖畔の駅。
宍道湖に浮かぶ唯一の島、嫁ヶ島の夕日は、それはそれは綺麗だそう。
玉造温泉駅
「一たび濯げば形容端正しく、再び沐すれば万病悉く除ゆ(現代語訳:一度入ると美しくなり、再び入ると万病が治る)」
出雲国風土記より
700年代に編纂された「出雲国風土記」やその後の「枕草子」にも登場する、開湯1300年の歴史を誇る玉造温泉。
風土記内にも上の引用のように書かれており、今でも「美肌の湯」として多くの観光客を惹きつけています。
(ちなみに、出雲国風土記は全国で編纂された風土記の中で、現代に唯一完全な状態で残っている貴重な歴史資料だったりします。)
宍道駅
乃木駅でも取り上げましたが、宍道湖は夕日が有名。夕焼けの黄金色で染め上げられた空と湖のコントラストは言葉に詰まる程の美しさです。
また、宍道湖はシジミの一大産地としても有名で、全国の約4割のシジミが宍道湖産(島根県ホームページより)。恐らくイラストに描かれている船はシジミ漁師の乗った漁船だと推測します。
宍道駅 駅スタンプ詳細
押印可能時間:8:00-11:50, 12:50-16:15
設置場所:改札申告
出雲市駅
スタンプの絵柄は当然のことながら出雲大社。そして素戔嗚尊(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する様子が描かれています。出雲大社なんかは最早説明不要ですね。
日本神話の舞台の一つともなり、全国から八百万の神が集まることで、10月は神在月とも呼ばれる神話の国出雲。ロマンを感じずにはいられません。
出雲市駅 駅スタンプ詳細
押印可能時間:終日
設置場所:改札外常設(ホチキス式)
大田市駅
最盛期には世界の銀の3分の1が石見銀山産の銀で占められていた…とも考えられている石見銀山。
開山された1527年から最盛期である江戸時代まで、院内(秋田県)、佐渡(新潟県)、生野(兵庫県)の著名な三銀山と共に盛んに銀を産出し、1923年の閉山まで日本の銀産出を支えました。
その坑道や当時の銀山街に至るまで、「石見銀山遺跡とその文化的景観」として一帯が世界遺産に指定されています。
大田市駅 駅スタンプ詳細
押印可能時間:7:30-9:35, 9:55-11:30, 12:30-15:10, 15:35-16:25
設置場所:改札申告
仁万駅
仁万(にま)駅から徒歩10分ほどのところにある「仁摩サンドミュージアム」にある「一年砂時計」がデザインされています。
訪問時、時間があったので行ってみました。
これがミュージアム内にある「一年砂時計」。写真だとそんなにですが、実際に見ると中々の迫力があります。
一年かけて砂を落とすには相当な苦労があったらしく、ミュージアム内にはその試行錯誤の経緯も紹介されています(当初は地元の砂を使おうと思ったが、粒子の大きさの関係から断念した、等々…)。
他にも色々な展示があったので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
温泉津駅
「温泉津」と書いて「ゆのつ」と読む、初見では絶対に読めない難読地名です。
名前の通り温泉で有名で、その名も「温泉津温泉」。もう何が何だか分かりません。
この難読地名の由来は至極単純で、「温泉の湧く港」という意味。「津」という漢字には「港」や「海辺」というニュアンスが含まれているので、沼津、焼津等々、全国にも多くみられますね。
当地の焼き物「温泉津焼」や石見銀山で産出された銀の輸出にも一役買っていたそう。
江津駅
江の川(ごうのかわ)は、広島県の中国山地の中にある上流から、県境を越え、中国山地を貫くように流れここ島根県江津市に注ぐ、まさに「中国地方随一の大河」。
昔からこの江の川を利用した山陽・山陰を繋ぐ水運が盛んで、江津も北前船の寄港地となるなど、その河口の街として栄えました。
松江方面から列車に乗ってくると、江津駅到着直前に江の川を渡ります。
また、山に星が描かれているのは「島の星山(別名:星高山)」。この地に隕石が落ちた伝説から、江津市の花「ツツジ」を星型に植えたそう。
江津駅 駅スタンプ詳細
押印可能時間:7:25-8:55, 9:20-12:00, 13:00-16:05, 16:25-17:10
設置場所:改札申告
波子駅
波子(はし)駅はシロイルカのバブルリングで有名な「しまね海洋館アクアス」の最寄駅。波子駅到着前後は、列車の中からもその外観が伺えます。
個人的推しポイントは、駅から徒歩5〜10分ほどの所にある展望台からの眺め。
山陰本線の車窓を眺めていると、街並みがやけに赤茶色の瓦で覆われていることに気が付くのではないかと思います。
これは「石州瓦」といい、出雲地方で採れる来待石から作られる釉薬の色に由来し、島根県全域(特に西部)に見られる街並みを形成しています。
松江方面から波子駅到着直前、それまで鬱蒼とした森を走ってきたと思ったら、突然眼下に広がる日本海と美しい石州瓦の街並みは必見です。
浜田駅
どこかで見覚えのあるこの図柄。
そう、これは出雲市駅のスタンプにも描かれている、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治している様子を描いています。
浜田市は島根県西部の伝統芸能「石見神楽」の発祥の地。豊作や豊漁を願って神々に捧げる儀式であり、その演目の一つにこの「大蛇(おろち)」を始めとした様々な演目があります。
浜田駅 駅スタンプ詳細
押印可能時間:7:20-19:30
設置場所:改札申告
三保三隅駅
長崎県の平戸で育てられていたことから名がつけられた「平戸つつじ」。現在では西日本一帯に多く見られ、私の住む大阪でも植木に植わっているのを見かけます。
この駅の近くにある「三隅公園」では5万本の平戸つつじが植えられており、シーズンである4~5月にはまさにこのスタンプのように公園中を満開のつつじが埋め尽くすそう。
益田駅
人麻呂とは、万葉集に多くの歌を残した飛鳥時代の歌人のことで、本名を柿本人麻呂といいます(図柄の人)。
出自や死没については不明な点が多いようですが、終焉の地として有力なのがここ益田市。なんでも、辞世の句にこの近辺にある地名が含まれていることから有力候補として挙げられているそう。
もう1人名の挙げられている雪舟は水墨画の天才としてよく知られていますね。なんでも、庭園を造る才にも長けていたそうで、益田市にある萬福寺には「雪舟庭園」と呼ばれる庭園もあります。
益田駅 駅スタンプ詳細
押印可能時間:終日
設置場所:改札外常設(シャチハタ式)
以上山陰本線(安来~益田間)の駅スタンプ紹介でした。ちょうど島根県内のみで収まったので、今回はこの区間で一区切り。
ほかの路線もおいおい追加していこうと思います。それでは。
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