宗谷本線 駅スタンプ紹介

永山、比布、剣淵以外はすべて特急停車駅。

最北への一本道を往く。

永山駅

2020.09.21訪問

道北の原野を走るイメージが強い宗谷本線ですが、この駅までは旭川の市街地を走るので本数も多く、訪問しやすくなっています(当社比)。

開拓を目的に明治時代に入植した屯田兵は、北海道各地に入植。そしてこの上川地方最初の入植地として選ばれたのがここ永山です。厳しい北海道の環境でも生育できる強い品種の稲を栽培し、見事成功させました。

当時の人々のたくましさには脱帽です。

永山駅 駅スタンプ情報

設置場所:改札申告

押印可能時間:7:00-18:50

比布駅

2020.09.21訪問

いかにも北海道に特徴的なアイヌ語由来といった感じの地名。こんな駅名をしているので、「ピップエレキバン」のCM撮影地に選ばれた過去も。

駅名標をコンセプトに、比布町名産のいちごが小さくあしらわれたスタンプが可愛らしいです。

両隣の北比布・南比布駅は現在両駅とも廃駅となっているので、今はもしかしたらデザインに変更があるかもしれません。

比布駅 駅スタンプ情報

設置場所:駅併設「ピピカフェ」カウンター上

押印可能時間:ピピカフェ営業時間内(10:00-19:00 火曜定休)

和寒駅

2020.09.21訪問

作付け量日本一を誇る和寒わっさむ町のかぼちゃと、この地域特有の越冬キャベツ、そして駅舎がデザインされたスタンプになっています。

越冬キャベツとは、秋にあらかじめ収穫したキャベツを冬の間は雪の下で放置し、春に掘り起こして出荷するキャベツのことだそう。

寒冷地では独特な農業の経営戦略が確立されていて面白いですね。

和寒駅 駅スタンプ情報

設置場所:駅横 和寒町交流施設「ひだまり」

押印可能時間:8:30-20:00

剣淵駅

2020.09.21訪問

「剣淵・士別間の土壌は…樹木の生育に適さず…冬期間吹雪が来襲するたび線路は雪に埋没するありさまであった…。

しかし、深川冬至氏は試行錯誤の末…ドイツトウヒを植栽し…土壌改良法等を取り入れ…改善することによって、活着に成功し、吹雪に耐えうる鉄道防雪林を完成した。」

小川ら「宗谷線剣淵・士別間鉄道防雪林における技術的特徴について」(2007)より、一部要約、引用

…というように、この駅から士別駅にかけて植栽されている鉄道林と、絵本がデザインされたスタンプ。

深川氏の功績を称え、「深川林地」と名付けられたこの防雪林は、今日も宗谷線の安全運行を支えています。

剣淵町内にて

剣淵駅 駅スタンプ情報

設置場所:駅前「丸八おざわ商店」

押印可能時間:8:00-17:30(日曜休み)

士別駅

2020.09.21/2023.08.13訪問

起終点の旭川、稚内を除くと、宗谷線沿線で名寄に次ぐ人口を抱える士別しべつ市。とはいってもその人口は約1万7千人で、羊の牧畜に代表されるような第一次産業が主として営まれる牧歌的な街です。

士別駅 駅スタンプ情報

設置場所:改札外

押印可能時間:6:00-16:30

名寄駅

2020.09.21訪問

冬の寒さが厳しい北海道ですが、その中でも道北地域は屈指の極寒&豪雪地帯。その中でも名寄なよろ市は盆地に位置するため、冬にはしばしば零下30度を下回ることも。

そのため、樹氷の他にも「ダイヤモンドダスト」現象が起きたりと、冬にはこの地域ならではの神秘的な光景が見られます。

名寄駅 駅スタンプ情報

設置場所:改札申告

押印可能時間:7:40-17:05

美深駅

2020.09.21訪問

かつて「日本一の赤字線」と呼ばれたローカル線「美幸びこう線」の分岐駅であった美深びふか駅。

その終着駅であった仁宇布にうぷ駅周辺に広がるのがこの松山湿原です。

常緑針葉樹であるマツは寒さに強く、貧栄養を好むため、このような道北の厳しい環境でもたくましく残ってきたものと考えられますマツは砂浜に代表されるような、貧栄養地にも生育できる珍しい樹種なのです。 ex.天橋立、気比の松原)

美深駅 駅スタンプ情報

設置場所:駅舎内

押印可能時間:8:30-16:30の窓口営業時間のみ?

音威子府駅

2023.08.14訪問
スタンプは劣化により印面が外側に反っており、綺麗に押印するのは難しいです。
出来にこだわりたい方は時間を多く取ると良いでしょう。

音威子府村は北海道で人口が最も少ない村(2023年10月末現在:632人)。村のホームページでも「北海道で一番小さい村」を謳っています。

駅舎には外装・内装共にふんだんに木材が使われており、まさに「木の香る駅」と言えます。

昼の音威子府駅 2016年撮影
読めましたか?

音威子府駅 駅スタンプ情報

設置場所:みどりの窓口 カウンター上

押印可能時間:終日

天塩中川駅

先ほどの音威子府駅から3駅進み、天塩中川てしおなかがわ駅。3駅とは言いながらも、この区間は蛇行した天塩川に沿って線路が敷かれているため、特急列車でも30分ほどかかります。

スタンプの図柄は「丸太押し相撲」。一見綱引きのように見える構図ですが、この丸太は引くものではなく押すもの。5対5で戦い、相手チームを土俵から出すと勝ちとなるのが公式ルールだそう。

天塩中川駅 駅スタンプ情報

設置場所:音威子府駅 みどりの窓口 カウンター上

押印可能時間:終日

幌延駅

2023.08.14訪問

畜産・乳業が盛んな宗谷地方。幌延ほろのべ駅到着前後では、まさにこのスタンプの通り放牧されている牛の群れを車窓に確認することができます。

この駅は旭川駅6:03発の普通列車 稚内行が20分ちょっと停車するので、訪問しやすいでしょう。

北緯45度線はちょうど幌延町を通過します。

幌延駅 駅スタンプ情報

設置場所:改札申告

押印可能時間:7:10-15:00(日・祝休み)

豊富駅

2023.08.14訪問

幌延町~豊富とよとみ町にかけての宗谷丘陵にあるサロベツ原野は、ラムサール条約にも認定されている湿地帯で、その原野に咲く代表的な花が「エゾカンゾウ」。6~7月のごく限られた時期にしか咲かない上、花開くのは日の出ている間のみなんだとか。

いつかこの海岸線をサイクリングで走り抜け、沿線自治体の見どころを巡ってみたいものです。

夏の宗谷線の車窓はまさに「気分爽快!!」の一言に尽きます。

豊富駅 駅スタンプ情報

設置場所:駅横「豊富町観光情報センター」内

押印可能時間:4月-11月:9:00-17:00, 12月-3月:9:00-15:00(12/30-1/3休業)

南稚内駅

2021.08.14訪問

旭川方面から列車に乗ってくると、抜海駅を過ぎたあとしばらくすると、車窓左側が一気に開けます。

天気が良いと海の向こうに最北の絶景」とも呼ばれる利尻富士りしりふじがその姿を見せます。この利尻富士が綺麗に見られる日は案外少なく、自分も3回の内1回は見ることができませんでした。

運を天に任せて、祈りましょう。

特急「宗谷」の車窓より利尻富士を望む(南稚内→抜海)

南稚内駅 駅スタンプ情報

設置場所:駅舎内

押印可能時間:終日

稚内駅

2023.08.14訪問
現在はシャチハタ印に更新されています。

ご存じ(?)日本最北端の駅「稚内わっかない駅」。当然スタンプに描かれているのは宗谷岬の記念碑です。

宗谷岬へは駅併設のバスターミナルから宗谷バス・天北宗谷岬線に乗車し、宗谷岬で下車。稚内駅からは40分ほどかかります。

この他にも北防波堤ドームやノシャップ岬等の見どころがあるほか、透き通るようなスープの塩ラーメンや稚内副港市場で海鮮等、グルメも楽しむことができます。

最果ての街と言えど、侮ることなかれ。

ホテル「サハリン」、キリル文字併記の青看板を見ると、「国境の街」だということを感じさせられます。
寒風吹き付ける宗谷岬 2021.03訪問

稚内駅 駅スタンプ情報

設置場所:駅舎内

押印可能時間:終日

以上、宗谷本線でした。

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