釜山からソウルへ、KTXの旅【ユーラシア大陸陸路横断記#3】

2025年11月8日(土) 天気:曇 気温:17℃/12℃

ソウルへ

関釜フェリーで寝られなかった分ぐっすり寝てこの日は9時に起床。意識がしっかりと覚醒するまでしばらくダラダラした後、シャワーを浴びて最終チェックアウト時刻の11時までゆったりとしていた。何せこの旅は長丁場になるのだから体力は大切にしていきたい。

今日はソウルへ移動するので、地下鉄でまた釜山駅へ。

亀浦の駅前で腹ごしらえ

KTXに乗る前に、亀浦グポ駅前にある屋台で朝食(昼食?)がてらトッポッキを食べた。

中々味のある佇まい。
箸とトングを渡してくれるが、トングの用途は不明。

甘みもありつつもやや辛いソースに韓国風の細長い餅がベストマッチ。一緒に出されるアッツアツのおでんの出汁が地味にうれしいポイントだ。なんとこれが2,000ウォン(≒220円)で食べることができる。亀浦、もしかしてお前意外と食べ歩きできる街だったのか…?

それはさておき、釜山駅までまた50分弱地下鉄に乗車。地味に混雑しているので、今回の旅行用に新調した75Lのクソデカバックパックを前に抱えて耐える、重い。見かねたおばちゃんが「ここ座るか?」と席を譲ってくれたが、「ケンチャナヨ!(大丈夫)」と意地を張ると、「無理すんなよ」と言いたげな笑顔をして颯爽と降りて行った。何かといがみ合いがちな日韓だが、当然優しい人もいるのだ。

釜山駅でルートの段取り

12時に釜山駅に着いたが、まだまだ列車までは時間があるので、この先のルートについて情報収集をすることにする。

韓中間のフェリーは「外国人だと現地で買う以外にチケットの入手方法が無い」なんて書いてある記事も見かけたり、運航会社の威東ウェイドン航運のサイトは開けずダイヤも分からないので絶望していたが、Wechatや中国版Trip.comである携程旅行を使えば予約可能とも書いてあったので色々試してみると、ひとまずダイヤだけは判明したので検討。

最初は仁川から青島に抜ける予定だったが、今日を逃すと次のフェリーはなんと3日後の11日。同じく山東半島の都市である威海、煙台には10日にフェリーがあり、平澤ピョンテクからなら明日に威海行きがあるとの情報も得られた。これは迷う。さっさと中国に渡るのも良いが、ソウルの街も見ておきたい。ただ、ソウルに長居すると今度は宿代が嵩む…結局答えは出せず、そのまま幸信ヘンシン行きKTX36列車に乗り込んだ。

釜山→ソウル、KTXの旅

ソウルまでの途中停車駅は6つで、420㎞の道のりを2時間45分で結んでいる。韓国の高速鉄道の歴史は意外と浅く、京釜高速線としてソウル~釜山間が2004年に開業したのが始まりだそう。ただ、新しい分揺れは少なく新幹線よりも乗り心地は良かった気がする。

満員の車内。

釜山を出ると内陸に入り、朝鮮半島の長閑な景色の中をひた走る。停車駅は割と大きな地方都市なのだが、どの街も同じような建物が均質的に並んでおり、中国の都市開発のような画一的な印象を受ける。

最近「韓国には地方色が無い」なんてツイートを見かけたりしたが…自分は釜山しか見ていないので何とも言えないものの、車窓だけで言えば割と的を得ている気はしなくもない。

最後の停車駅・天安牙山チョナンアサンを過ぎてもしばらくは車窓に山が続いていたが、長いトンネルを抜けると突然の大都会が現れ仰天。900万の人口を抱える韓国の首都・ソウルの街並みだった。

ソウル

16:50、定刻より5分遅れてソウル駅に到着。列車はもう1つ先の駅まで行くものの、9割7分の客が降りて行った。

そして列車の中で悩みに悩み抜き、結局10日に仁川から威海に行くことにしたものの、決断が遅すぎてソウルの安宿は軒並み埋まってしまっていた。仕方ないのでその中でも1番安い宿にしたが…2泊9,400円とこの旅においては大幅に予算オーバー。

まあ、オーナーのおばちゃんが愛想良くて日本語ペラペラで、なんかミカン3つもくれたし、個室だし、朝食も付いてるし…まあいいか。ソウル駅も目の前だし。

ソウル駅。

18:30、ソウルのことは特に調べていなかったが、とりあえず一番の繁華街・明洞ミョンドンへ向かってみることに。理由は聞いたことがあるから。地下鉄を使わずに歩いて行った結果、無駄に迷ってしまい1時間ぐらいかかってしまった。ソウル駅前のロータリーを抜けるのが初見だと本当に難しい。

新駅舎の隣にある旧京城(ソウル)駅舎。東京駅や中之島の中央公会堂を思わせるようなレンガ造りの建物で、いかにもな日帝残滓である。

あと、途中で駅前の地下道を通ったが、ホームレスが多い上に小便臭く気味が悪かった。首都の駅前でこれは悲しいね。

駅から明洞まで向かう途中にある崇礼門(南大門)。この近くにもちょっとしたマーケットがある。

明洞

気を取り直して明洞を散策してみる。

ソウルに来てまずびっくりしたのは人の多さ

屋台と行き交う人で溢れる明洞のメインストリート。

今日出てきた釜山も韓国第2の都市であり、その賑わいはもちろん大都市に違わぬ人出なのだが…ソウルのそれは通りに人が溢れ、すれ違い様に体がぶつかるほど。ソウル一極集中と言われるのも確かに頷けるほどの差を感じる。日本だったら新宿も梅田も街を歩いていれば人の密度的には大して変わらない…はず。

そしてこの人の多さなのに、容赦なくタクシーが通りに乗り入れてきて唖然。乗り入れてくるたびに避ける人で路肩がぎゅうぎゅうになるので、ソウル市当局は一刻も早く明洞を歩行者天国にするべきだと思う。

メインから少し路地に入ったところ。看板の色使いに黄系統が多く、日本とはまた違った印象を受ける。

食べ歩き

今日は釜山を出る前にトッポッキを食べただけだったので、気になるものを色々つまみ食い。

まずは釜山でも食べたホットク。釜山で食べたそれはナッツがぎっしり詰まっていたが、こっちは黒蜜がたっぷり。食べるのが難しく、3日目にして早々鞄を汚してしまった、涙。

次に屋台のキムチ入りにゅうめん。素朴な味わいのスープを味わいつつ、キムチをかき混ぜるとちょっと酸味のあるピリ辛スープになってちょうどいい味変になって良かった。

卵パン。美味しくない訳がないビジュアルをしている。
ソトクソトク。ソーセージとトッポッキにも使われている細長い韓国風餅を交互に串に刺して焼いたもの。美味い。

あとは卵パンにソトクソトクを食べたらすっかり満腹になった。これだけ食べても12,500ウォン(≒1,350円)なのが素晴らしい。

また宿まで歩いて帰る。これからの旅路、やはりどうしても陸路で行きたい気持ちが勝ち、トルクメニスタンのツアー会社へ連絡した。

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